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             隠れオカルティズム vol.5

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 科学が健全なものであることを願うが故に、一部の名ばかりの正統科学に潜
 む非科学的要素や、それを支持する者たちのプロパガンダの手口の実態を、
 追求するものです。
 これらを理解した上で、当メルマガをお読み下さい。

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<折衷案>

 生物分類は、下位の方から、種<属<科<目<綱<門<界、となります。
 (もちろん、他にも分類の仕方はあるでしょうが。)
 さて、各生物間には相違する部分があるわけですが、交配可能な同じ『種』
 の間の相違については、進化によって説明がつくでしょう。(いわゆる小進
 化。)
 しかしながら、『属』『科』『目』…と上位になるにしたがって、次第にそ
 の確信は揺らぎ始めるのではないでしょうか? (大進化)
 はたして、進化だけで、これらの相違が説明できるのか?、と。

 その点、複数起源説は、こうした難点を解決してくれます。
 前回も申し上げたように、複数起源という概念は、決して、進化と矛盾した
 り、相反したりするものではありません。

 ちなみに、進化という概念により、起源の異なる生物が、同じような環境・
 条件に置かれたために、似たような特徴を持つようになった、という説明も
 可能です。
 このように、進化という概念は、複数起源説にとっても、有利な証拠となり
 うるのです。

 両者の美味しいところをとってくるというやり方は、そんなに非科学的なこ
 ととは思わないのですが…。

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<SFの見すぎ?>

 単一起源説が絶対視される、つまり、複数起源説が嫌われるのは、
 『起源の異なるものは、全く異なるものに進化しているはずだ』
 という考え方が支配的だからです。
 では、なぜ、そのような考え方が支配的なのでしょうか?

 確かに、起源が同じものに比べれば、起源が異なるものの方が、全く異なる
 ものに進化する可能性は大きいかもしれません。
 しかし、起源が異なるものが、必ず、全く異なるものに進化しなければなら
 ないというわけでもありません。
 特に、同じような環境・条件の下で誕生・進化した生物間では、なおさらで
 す。

 細胞レベルで見ていくと、細胞は、単独で孤立しているよりも、皆と一緒に
 密集している方が、機能の分化がしやすいように思えます。
 人間社会における身分差もそうで、一人一人別々でいると生じず、集団をな
 すようになると生じるのですね。
 つまり、かえって似たもの同士が一緒にいた方が、個体差が生じやすい傾向
 があるということです。
 生物の食物連鎖を考えると、これは進化についても言えるのではないでしょ
 うか?
 つまり、起源が別のものの方が、同じような特徴を持ちうる可能性が高いよ
 うに思えるのです。

 しかし、ダーウィン進化論のような単一起源説を絶対視する方々は、こうし
 た主張になかなか耳を傾けて下さらないものです。

 こうしてみると、彼らは、
 「宇宙人なんか存在しない。でも、地球外生物の存在は否定したくない。」
 と主張する、ある種のハネ上がった『SFオタク』たちではないか、と疑い
 たくなります。

 「私は、宇宙人の子を産んだ!」
 という類の話を否定したいがあまりに、
 「宇宙人(異星人)は、起源が異なるのだから、異なる種の生物に進化して
  いるはずだ。だから、妊娠など有り得ず、そんな話は大ウソだ!」
 と主張する人がいますよね。
 しかも、そういう人に限って、
 「地球外生物からの通信を傍受しよう!」
 などと、世界中に呼びかけたりする。

 一方、SFに出てくる宇宙人は、その多くが、姿・形が地球人とは異なって
 おり、それでいて、地球人と同じ通信システムを用いているんですよね。
 中には、地球の言葉を喋るのもいる!
 彼らの論理は、そうしたSFの世界そのものではないでしょうか?

 もっとも、
 「SFは、科学的事実に基づいて作られているのだ!」
 という主張もあるかもしれませんが、その科学がSF的迷妄に基づいている
 のだとしたら…

 別に私は、「SFは疑似科学だ」とか、「非科学だ」などと言っているわけ
 ではありません。
 ただ、どちらが基(もと)になっているのか、知りたいだけです。

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発行者   : media
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