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             隠れオカルティズム vol.3

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 学を卑しめたりするものではありません。
 科学が健全なものであることを願うが故に、一部の名ばかりの正統科学に潜
 む非科学的要素や、それを支持する者たちのプロパガンダの手口の実態を、
 追求するものです。
 これらを理解した上で、当メルマガをお読み下さい。

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<反証されない科学>

 今回は、『ダーウィン進化論』について取り上げます。

 ダーウィン進化論に下手にケチをつけると、時代遅れの宗教信者か、迷妄好
 きなUFOオタクなどとみなされがちです。
 では、ダーウィン進化論は、それほど確かな根拠を持つ科学理論なのでしょ
 うか?

 確かに、ダーウィン進化論を明確に否定する証拠は、今のところまだ見つか
 っていません。
 しかし、それは、ダーウィン進化論が絶対に間違っていないということを示
 しているのではないのです。
 ダーウィン進化論が今日まで反証されずにすんでいるのは、それが反証不可
 能な理論だからです。

 結果が正しい理論であれ、そうでない理論であれ、真の科学の理論というも
 のは、必ず何らかの予言をします。
 それがあるからこそ、検証が可能なのです。
 ところが、ダーウィン進化論は、これといった予言をしません。

 たとえば、ダーウィン進化論では、両生類は魚類から進化したことになって
 います。
 もし、ダーウィン進化論が真の科学の理論であれば、その途中の過程につい
 て、何らかの予言をするはずです。
 つまり、

  『どのような作用により、どのような変化を遂げて、魚類が両生類に
   なったのか?』

 ということを予言するはずなのです。
 こうした予言を、事実と比較することにより、検証が可能になるのです。
 変化の途中の過程がわかれば、それに一致する化石の存否により、検証がで
 きます。
 また、生理学的な方面から、予言された作用によって、本当に予言されたよ
 うな変化が起こるかどうかが、検証できます。
 さらに、地質学などをの方面から、予言されたような作用が実際あったかど
 うかが、検証できます。

 ところが、すでに述べたように、ダーウィン進化論は、この種の予言を全く
 しないのです。
 予言といえば、これから先のことも、何も予言していません。
 予言しないから、検証されない。
 検証されないから、反証されることもない。
 反証されないから、支持され続けるわけです。

 現代の科学者は、事実をダーウィン進化論に都合良く解釈することばかりや
 っています。
 ダーウィン進化論は、まさに、20世紀に続々と現れた『信じなければ理解
 できない科学』の始祖的存在なのです。

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<ダーウィン進化論は本当に反宗教的か?>

 では、なぜ、ダーウィン進化論は、かくも人気があるのでしょう。
 それは、ダーウィン進化論が、反宗教的なものとされているからです。
 この『反宗教的』というイメージが、『科学的』というイメージと結びつく
 わけです。
 ですが、反宗教的(宗教的)なことが科学(非科学)の条件だとすれば、な
 おさらのこと、ダーウィン進化論は真の科学と呼ぶには値しないもの、とい
 うことになってしまいます。
 なぜなら、ダーウィン進化論は、決して反宗教的なものではないからです。

 確かに、ダーウィン進化論は、表面的には、ユダヤ・キリスト教の(古い)
 教義に反しているように見えます。
 しかし、その根幹にあるものは、実は全く同じものなのです。

 ダーウィン進化論によると、この世に存在する(あるいは存在した)全ての
 生物は、一つの種から次々と枝分かれして生まれたとしています。

 一方、聖書によると、この世に存在する(あるいは存在した)全ての人間・
 人種は、アダムという一人の人間の家系から、次々と枝分かれして生まれた
 としています。

 こうしてみると、両者がそっくりであることに気付くでしょう。
 要するにダーウィンは、聖書の人間に関する教義を、そっくりそのまま、生
 物全般に適用しただけなのです。
 『人もまた獣にすぎない』
 ということですが、本音は、
 『獣も、また、聖書に登場する人間と同じ』
 といったところでしょう。
 このように、ダーウィン進化論は、聖書の亜流にすぎないのです。
 したがって、ちっとも反宗教的なものではありません。
 もっとも、それはあくまでも亜流(宗教)であって、正統(宗教)ではあり
 ませんが…

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<ダーウィン進化論の二重性>

 ダーウィン進化論が熱狂的に支持されるようになったのは、20世紀になっ
 てからです。
 それは、堅苦しい戒律のような古いものから脱却したいという願望が高まっ
 た時代であると同時に、一方で、急激な時代の変化に対する不安や嫌悪感か
 ら、精神的な安定を望む時代でもあったのです。

 表面的には、宗教を古くさいものとバカにしながら、心底では、宗教に救い
 を求める。
 こうした矛盾した願望の時代に(『正統』ではなく)『亜流』がウケたのも
 不思議なことではないでしょう。

 隠れオカルティズムは、このような矛盾した二重性の世界に染まった人たち
 の間で蔓延っていく、という特徴があります。

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発行者   : media
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