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             隠れオカルティズム vol.14

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 今回は、『ダーウィン進化論について』の第12回目です。

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<『母なる海』という文学的宣伝文句>

 進化論によると、地上の生物も、その祖先は海からやって来たということに
 なっています。
 そして、その宣伝文句として用いられるのが、『母なる海』という文学的表
 現です。
 この『母なる海』という文句は、多くの人の感動を誘うらしく、それ故、多
 くの人が、この宣伝文句に納得させられているようです。

 こうした表現が、文学という感性の分野で用いられるのならば、全く問題は
 ありません。
 しかし、客観的な事実を扱うはずの科学の分野で、その理論の宣伝に用いら
 れるとなると、やはり見過ごすわけにはいかないでしょう。

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<エントロピーは減少する?>

 全ての生物の祖先は、本当に海からやって来たのでしょうか?
 もしそうならば、最初の生命は海で誕生したことになるはずです。
 しかし、海で生命が誕生しうるものなのでしょうか?

 生命の誕生には、確かに水が必要です。
 しかし、それも多すぎると、逆に生命を殺す働きをします。
 なぜなら、水は、より複雑な構造を持つ物質を構築する働きよりも、物質を
 分解・破壊する働きの方が、圧倒的に強いからです。

 生命の誕生に欠かせないアミノ酸が、どこからやって来たかは問題ではあり
 ません。(最近では、宇宙からやって来たという説が有力となりつつあるよ
 うです)。
 問題は、海水中で、アミノ酸から、より複雑な構造を持った『生物』なるも
 のが誕生(構築)し得るのか?、ということです。

 常識的に考えれば、その可能性は極めて低いといわざるを得ないでしょう。
 そんなことは、たとえるならば、紅茶に溶けた砂糖が、独りでに集まりだし
 て、角砂糖が出来た…というようなものです。
 これはまさに、エントロピーが減少する現象です。

 電気や磁気の作用などを考えるとかしない限り、海水中で生命が誕生し得る
 可能性は、絶望的といわざるを得ないのです。
 しかし、それでは、『魚類→両生類→爬虫類→鳥類・ほ乳類』という進化論
 のシナリオが、(少なくとも一部)成り立たなくなってしまうのですが…。

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<海水の成分>

 こうした問題を突きつけられても、進化論信者たちは決して譲ろうとはしな
 いでしょう。
 その理由は、
 「海水の成分が、地上の生物の血液や体液の成分と良く似ているのは、他な
  らぬ、これらの生物の祖先が、海からやって来た動かぬ証拠である!」
 というわけです。

 海水の成分が、地上の生物の血液や体液の成分とよく似ているのは、事実で
 す。
 しかし、それは海にも生物が存在するからです。

 生物は、いずれは死にます。
 寿命で死ぬものもいれば、病気や、天敵に襲われて死ぬものもいます。
 そして、死ねば、血液やら体液やらが、海水中に流失します。

 また、生物は、生きている間に、様々な老廃物を出します。
 この成分も、血液や体液と同じ成分が含まれている場合が多いのです。

 こうしたわけで、海水の成分は、そこにすむ生物の血液や体液の成分と似て
 くるわけです。

 もっとも、こういう話をすると、
 「では、なぜ、湖や川の水の成分は、海水とは異なるのか?」
 という反論が来るかもしれません。
 それは、湖や川の水は、最終的には海に流れ出てしまうからです。
 水の量が減らないのは、雨水などで補充されるからです。
 このため、濃度がぐっと低くなってしまうわけです。
 一方、海水は、それ以上流れ出ていく先がないわけですから、濃度は下がら
 ないのです。
 余談ですが、海水には、地上の生物の血液や体液の成分も流れ込む可能性さ
 えあります。

 ともかく、以上のようなわけで、海水が生物の血液や体液の成分と似ている
 ことが、そこで生命が誕生した必要十分条件には必ずしもならないことは、
 おわかりいただけるのではないかと思います。

 もし、成分のことを論じられるのなら、水棲生物と地上生物の間の類似とい
 う観点から論じられるべきです。
 そして、そこに類似性があったとしても、どちらが祖先かは、容易に結論で
 きるものではないでしょう。
 ひょっとしたら、両者の類似は、単なる偶然かもしれません。(つまり、縁
 もゆかりもないということです)。

 この件に関して、一つ、面白い仮説を紹介したいと思います。
 それは、最初の生命は、海水中ではなく、水辺で誕生した…というものです。
 水辺は、程々に水があり、しかも科学反応などが起こりやすく、さらに、様
 々な物質が供給されやすい場所でもあります。
 水辺は、海岸だけにあるのではありません。
 内陸にも存在します。
 水辺で誕生した生物は、その後、それぞれの環境に適した形態に進化・分岐
 していった…というのは、どうでしょう?
 あるものは水中へ、また、あるものは陸上へ…。
 正直言って、私は、こちらの方が定説よりも無理がないと思うのですが…。

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<島国の論理>

 ところで、『母なる海』という表現ですが、これは全ての人にとって自然な
 ものなのでしょうか?

 確かに、本土の四方を海で囲まれた『日本』や『イギリス』の人たちにして
 みれば、そうかもしれません。

 しかし、そうでない地域に住んでいる人たちにとっては、必ずしもそうとは
 言えないはずです。
 そういえば、フランスでは、当初、ダーウィン進化論は非常にウケが悪かっ
 たそうです。

 ダーウィン進化論が有名になれたのは、イギリスの国際政治力の影響なくし
 ては考えられないことでしょう。
 特に、イギリスは、海の向こうに沢山の植民地を有していたのですから。
 そうした国にとって、海が全ての生物の源とすることは、非常に都合のいい
 ことだったことは、言うまでもありません。

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発行者   : media
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