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             性格偏執狂時代 vol.173

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≪民主党政権とマスゴミの責任転嫁トリック…その9≫

 またしても、長期間(約十ヶ月)、発行が途絶えてしまい、申し訳ありませ
 んでした。
 今後もよろしくお願い申し上げます。

 今回は、全く関係無さそうな話から始めます。
 最後まで辛抱強く読んでいただければ、実は根が同じ問題であったことが絶
 対におわかりいただけるはずです。

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<心理推理にハマって自滅した大日本帝国>

 8月は自虐史観月間ですね。
 そこで、まず、『日本は、なぜ、戦争に負けたのか?』という話をしたいと
 思います。
 もちろん、その原因は一つではありません。
 ここでは、マスメディアに取り上げられることは無い『原因』を一つ指摘し
 てみたいと思います。
 それは『心理推理にハマったこと』です。

 ちなみに、ここで言う『心理推理』とは、私が勝手につくった造語で、「相
 手は、こう思う(∴こう行動する)はずだ」と相手の心理を決めてかかるこ
 とです。
 そう、性格偏執狂がよくやるやつです。
 これで、戦前日本は自滅していったのです。

 たとえば、ミッドウェー海戦。
 日本海軍は、相手の出方を『心理推理』で読める気になっていました。
 でも、これが命取りになったのです。
 たとえば、空母の搭載機にどの兵器を装着するかについて、『心理推理』の
 結果がコロコロ変わったために、爆弾を付けたり、魚雷に付け替えたり、ま
 た爆弾にしたり…と、現場は大混乱。
 他のことでも、『心理推理』が外れて、まともな選択肢が選ばれず、結果、
 コテンパンにやられてしまったのです。
 戦力では日本軍の方が優位であったにもかかわらず…。
 そして、ご存じのように、この敗戦をきっかけに、日本は負け戦になってい
 くのです。

 もっとも、物質面では、全面戦争になった時点で、日本の敗北はわかってい
 ました。
 日本は資源が無い国ですからね。
 全面戦争にしたことが間違いだったわけです。
 そして、その原因となったのが、真珠湾奇襲攻撃だったのです。
 「これをやれば、米国はアジアへの覇権を諦めるはずだ」と『心理推理』し
 たわけです。
 でも、ここでも読みは見事に外れました。
 全面戦争となり、負け戦を招いてしまったのです。

 実は、『心理推理』の害は、戦前からあったのです。
 「日独伊・三国軍事同盟を結べば、米英を屈服させることができる」と『心
 理推理』したのです。
 でも、結果は逆。
 米英を挑発し、日本を懲らしめるための絶好の口実を与えただけでした。
 日本への石油を止めることも正当化されました。
 そして、満州からの撤退要求も…。

 余談ですが、戦前日本は、愚かしくも、日ソ不可侵条約を結びます。
 「これで、ソ連は侵略の意志を捨てる」と『心理推理』したわけです。
 ソ連ごときを信用したのも愚かでしたが、それに加えて愚かだったのは、こ
 れで満州国建国の大義が失われてしまったことです。
 対ソのために満州国を建国したのですから、これでは満州国建国を正当化す
 る理由が無くなってしまうでしょう。
 実際、そこを米国に突かれることになります。
 ハルノートは、その決定版。
 これで、日本は米国と戦争しなければならなくなったのです。
 勝ち目のない戦争(=負け戦)を。

 ついでに挙げておくと、南京事件でも『心理推理』で自分の首を絞めます。
 「南京に攻め込めば、治安を乱す勢力は諦める」と。
 一説によると偽情報に惑わされたそうですが、それを信じたのは、結論がそ
 れと一致する『心理推理』があったからでしょう。
 これで、日本は、残忍な侵略者というレッテルを貼られることになります。

 どうです?
 相手の心理を知ったかぶりする『心理推理』が、如何に大日本帝国の首を絞
 めることになったか、少しはおわかりいただけたのではないかと思います。
 軽々しく『心理推理』なんて、するものではないのです。

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<十分かつ確かな情報収集を怠る>

 『心理推理』には、外れたときのための十分な担保が必要です。
 また、『心理推理』をやる場合は、十分かつ確かな情報が必要です。
 それを日本は怠ったのです。

 対独戦争のおかげで首相の座に就くことができた英国のチャーチルは、世論
 の期待を裏切って、対独戦争で大苦戦。
 でも、首相の座を失いたくなかったので、ドイツからの停戦提案を蹴って、
 戦争を続行します。
 すると、英国は地獄絵となり、やむなく、米国のルーズベルトに泣きつきま
 す。

 一方、ルーズベルトは、ニューディール政策が失敗し、激ヤバ状態。
 ですから、放っておけば、米国も英国も民主主義の国なので、両者とも自国
 民からの支持を失って自滅する可能性があったのです。
 ですから、彼らの『心理』をつかんでいれば、日本が急いでエキサイトする
 必要は全くないことがわかったはずなのです。

 ところが、日本は情報収集を怠っていたので、勝手にエキサイト。
 自滅への道を進みます。
 こんな過ちは、確かに繰り返すべきではありません。

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<肝心なことは、ちっとも反省していない戦後ニッポン>

 先ほども言ったように、『心理推理』には、十分かつ確かな情報が必要です。
 十分かつ確かな情報が得られない時は、『心理推理』に依存することなんて、
 絶対にすべきではないのです。

 ちなみに、ルーズベルトは、「そんなことをしたら戦争になる」という情報
 を大使などから得ていたおかげで、日本の『心理』を把握することができま
 した。
 事実、日本に先に撃たせることに、まんまと成功します。
 ルーズベルトは、よくわかっていた人です。(鬼畜ではありますが…。)

 一方、日本人は、未だにわかっていません。
 『心理推理』が「悲惨な戦争」の要因の一つであることに気付いていません。
 だから、軽々しい『心理推理』を未だによくやります。
 性格偏執狂は、そんな氷山の一角にすぎません。

 「謝罪すれば、土下座すれば、金をやれば、友好的になってくれるはずだ」
 というのも、愚かな『心理推理』にすぎません。
 事実、日本の立場は、良くなるどころか、ますます悪くなっているではあり
 ませんか。

 このように、日本は、肝心なことを全く『反省』していないのです。

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<直接は見えないことを知ったかぶりするという共通点>

 ところで、『心理推理』とは、先ほど述べたように、相手の心理を勝手に決
 めつける行為なのですが、これは『相手の心理を知ったかぶりする』という
 ことです。
 一方、『心理』とは、直接は見えないことです。
 ですから、『心理推理』とは、『直接は見えないことを知ったかぶりするこ
 と』なのです。
 従って、『心理推理』主義は、『直接は見えないことを知ったかぶりする』
 主義の一つということになるわけです。

 で、実は、この主義が、自然科学の分野にも存在するのです。
 その一つが、『プレート境界の滑りやすさ(にくさ)は、正確かつ十分に把
 握することができる』という教義です。

 プレート境界の滑りやすさ(にくさ)は、直接は見えないことです。
 なのに、それを『正確かつ十分に把握することができる』などとほざいてい
 るのです。
 これは『知ったかぶりする』ということでしょう。

 そして、この知ったかぶりが、東電の想定を誤らせ、福島第一原発事故を招
 くことになったのです。
 そう、大日本帝国が外交や戦争でやらかしたのと根が全く同じ失敗(という
 より、失態というべきかも)を、地震研究でもやらかした結果起きたのが、
 福島第一原発事故だったのです。

 直接は目に見えないことを知ったかぶりするなど、とんでもないことです。
 真の反省を怠る者は、全く別の分野でも、根が同じ過ちを繰り返すものなの
 です。

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<プレート境界問題を活断層問題にすり替えた菅=民主党政権の大罪>

 事故の最大の原因は、想定誤りです。
 そして、想定誤りを招いたのは、国のプレート境界診断がデタラメなものだ
 ったからです。
 本当は滑りやすくないのに、滑りやすいという誤った診断結果を出してしま
 っていたのです。
 ですから、一番の責任は国にあるのです。
 東電は、むしろ、それに騙された被害者とさえ言えるのです。

 でも、政治家どもにとって、この事実を知られるのは、非常にまずい!
 そこで、菅=民主党政権は、プレート境界問題を活断層問題にすり替えてし
 まいました。
 これで、国がやらかしたプレート境界診断ミスという責任問題を、見事に誤
 魔化すことに成功したのです。

 これは、自民党などからも、絶大な支持を得ました。
 何しろ、プレート境界診断ミスには、自民党、それも最大派閥である安倍派
 (森派、町村派、現・細田派)が大きく関わっていたのですからね。
 さらに、他の原発を停止させ、再生可能エネルギー利権の貪りを可能にしま
 した。
 彼らは、二重の破廉恥をやらかしたのです。
 まさしく地獄へ堕ちるべき連中です。

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<感染状況も知ったかぶり>

 話が原発事故から逸れますが、この『直接は見えないことを知ったかぶりす
 る』主義は、今大問題になっている中国原産の疫病に対する国の態度にも見
 られるものです。
 国は、いわゆる『統計ごっこ』に明け暮れています。
 それで感染実態が見えていると錯覚しているのです。
 だから、一向に収まらない。

 こういうバカを続けているのは、潜在化ということを考えていないからです。
 第二波、第三波…が訪れるのは、感染が潜在化しているからです。
 特に今回の疫病は、それが起きやすいのです。
 重症化する率が低いので、感染していても気付かない人が非常に多い。
 だから、潜在化しやすいのです。

 従って、終息させるためには、感染者・保菌者(保ウィルス者)の完全把握
 が、まず最低限、必要になってくるのです。
 そして、そのためには、全員検査しかないのです。

 統計で把握できるのは、表面化したものについてだけです。
 潜在化しているものについては、全く把握できません。
 これでは、「戦争状態」は延々と続いてしまいます。
 ですから、全員検査が不可欠なのです。

 ところが、国は全く、その気無し。
 これは、国家の怠慢です!

 『直接は見えないことを知ったかぶりする』主義は、あらゆる分野を蝕む、
 人殺しの思想です。
 こんな思想は、直ちに葬り去らなければなりません。

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<引きこもりへの差別・偏見を煽るマスゴミ>

 さて、話が逸れたついでに、余談を二つ。
 まずは、これ。

 中共原産の疫病のせいで、巣籠もりが増えていますね。
 で、テレビなどのマスゴミが恐怖を煽っています。
 「家にいると心身ともにおかしくなるぞ〜」と。

 で、煽られた人たちが、出かけるようになる。
 で、出かけた先(たとえば、昼カラオケ)で感染させられてしまう。
 マスゴミは感染拡大に貢献しちゃってます。
 やはり、反社会的ですね。

 家にいるとおかしくなるのは、リハビリとかを続けなければならない人が、
 それをやってくれる所に出かけなくなったために、それができなくなってし
 まった場合です。
 家にいても、リハビリとかをやってくれる人とかが来てくれるのであれば、
 通常は問題無いはずです。
 いたずらに健康恐怖を煽るマスゴミの姿勢は、不適切です。

 ついでに言っておくと、「家にいると心身ともにおかしくなる」という説の
 基になっているのは、犯罪や災害や事故に巻き込まれて監禁されたり閉じこ
 められたりした場合のデータです。
 ですから、こんなものは、データの誤用・乱用の産物にすぎません。

 「家にいると心身ともにおかしくなる」のなら、引きこもりの人たちは、み
 な、心身ともにおかしい人たちということになりますよね。
 これ、引きこもりの人たちへの差別や偏見を煽ることになる説教になるので
 はありませんか?
 やはり、マスゴミは独善的ですね。

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<「新型冠(かんむり)」って、何のこっチャイナ?>

 お次は、これ。

 ところで、この疫病、政府もマスゴミも「新型冠(かんむり)」と呼んでい
 ます。
 どういうつもりなのでしょう?

 「コロナ」とは、もともと『冠(かんむり)』の意味です。
 ですから、「新型コロナ」では、「新型冠(かんむり)」と言っていること
 になってしまうのです。

 「コロナ」という言葉が入っているのは、電子顕微鏡で見たウィルスの姿が
 冠のように見えるからです。(ついでに言うと、太陽のコロナも同様です。)
 ただそれだけの理由しかないのです。
 しかも、本来、三次元的なものであるはずのウィルスの姿を、二次元的にと
 らえた表現にすぎません。

 そんな表現なものですから、学術的にも、それほど意義のある呼び方ではな
 いのです。
 事実、「コロナ」という表現は、ウィルスに関する情報を、ほとんど教えて
 くれません。
 だから、ウィルスについて、未だ解らないことがことが多いのです。

 そんな言葉を振り回して得意になるなんて、どういうつもりなのでしょう?
 命を落とす人もいるというのに、「冠(かんむり)」なんて呼び方を続ける
 とは、言語感覚があまりにもイカレすぎてはいませんか?

 それとも、「世界の中の華(はな)」ウィルスだから「冠(かんむり)」ウ
 ィルスと呼んでいるのでしょうか?
 確かに、冠は王様とかが被るものですが…。
 真意がバレたら、宗主国に叱られちゃうのでは?

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発行者:media
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