055-01
そこで、ここからは宇宙線の働きについて簡単に触れておきたいと
思う。まずは、「宇宙線は、あらゆるエリアで雲を増やす」という
誤解を解かなければならない。
055-02
雲が発生・発達するためには、その原料となる水蒸気が大気中に含
まれていなければならない。従って、水蒸気が含まれていない大気
に宇宙線が降り注いでも、雲は発生・発達しないのである。
055-03
なぜなら、宇宙線には雲の原料となる水蒸気(気体のH2O)を発生さ
せる能力は無いからである。また、大気の飽和水蒸気量を低下させ
る能力があるわけでもない。
055-04
従って、雲が発生するのに十分な量の水蒸気を含まない大気に宇宙
線が降り注いでも、雲が増えることは無いのである。つまり、もと
もと雲が生じ得ないエリアで、雲が増えることはないのである。
055-05
砂漠の国々は、なぜ雲の種まきをしないのか? 干ばつに苦しむ国
や地域は、なぜ雲の種まきをしないのか? その理由は、やるだけ
無駄だからである。それと事情は同じだ。
055-06
宇宙線の話といい、雲の種まき(⊂気象コントロール)の話といい、
どうも、雲に影響を及ぼすものに関する話には、その効果が万能で
あるかのような誇大広告的な誇張があるように思えてならない。
055-07
宇宙線も、雲の種まきも、神ではないのであるから、『無からの創
造』はできない。雲を生み出すためには、その原料となる水蒸気が
大気中に絶対に必要なのである。
055-08
そして、そのことがわかれば、水蒸気の供給源である海から遠いが
ゆえに、もともと雲が少ない大陸内陸部に、宇宙線がどんなに降り
注いでも、雲は増えないということがわかるはずである。
055-09
ならば、どこで雲が増えるのかというと、それは『もともと雲が発
生しやすいエリア』である。つまり、雲が発生するのに十分な量の
水蒸気を大気が含んでいるエリアである。
055-10
実を言うと、温度が下がって、飽和水蒸気量が『大気に含まれてい
る水蒸気の量』を下回っても、雲が生じないことがあるのである。
いわゆる過飽和と呼ばれる状態である。
055-11
飽和した水蒸気は、水(液体)になるはずなのだが、生じた水分子ど
うしが結合しないと、水滴にはならず、ゆえに雲にはならないので
ある。
055-12
つまり、水(液体)になれる状況でも、水分子が離れていてバラバラ
だと、水蒸気(気体)と同じような状態になってしまうのである。冷
えて飽和するだけでは、雲にはならないのだ。
055-13
雲になるには、バラバラの水分子が集結していく必要があるが、そ
のためには、その核となる物質があるとよい。大気中に含まれるチ
リなどは、その役目を果たしてくれる存在と言える。
055-14
そして、大気中に含まれるチリなどよりも、もっと高い水分子集結
効果があるのが、雲の種まきでまかれる物質や、宇宙線により生じ
るイオンなのである。
055-15
このように、宇宙線は、水分子を集結しやすくするものなのであっ
て、水分子の量を増やすものなのではないのである。従って、水分
子が存在しない場合は、雲を増やす効果は無いのだ。
055-16
それ故、沿岸部のように、もともと雲が発生しやすい場所では雲が
増えるが、大陸内陸部のように、もともと雲が発生しにくい場所で
は、雲は増えないのである。
055-17
いや、増えないというよりも、むしろ減るのである。その理由は、
雲が発生しやすい場所で雲が増えてしまうことが関係している。未
集結の水分子が減ってしまうからだ。
055-18
雲の原料となる水蒸気は、海から供給される。一方、沿岸部は海に
近く、内陸部は海から遠い。従って、雲の原料となる水蒸気は、内
陸部に到達する前に、沿岸部を通過しなければならない。
055-19
つまり、海から内陸部に移動する途中で何が起るのかが問題なので
ある。もしも宇宙線飛来量が少なければ、まだ集結できていない水
分子が大気中に残存し得るので、内陸部まで移動できるだろう。
055-20
それ故、内陸部でも雲の発生や存在が可能になる。これに対し、宇
宙線飛来量が多い場合は、内陸部に到達する前に、水分子の集結が
盛んに起きるので、大気中に残存する水分子が減ってしまう。
055-21
しかも、集結した水分子の集まりが、雨粒にまで成長して落下して
しまうので、大気中に残存する水分子は、ほとんど無くなってしま
う。それ故、内陸部では雲が大幅に減ってしまうのである。、
055-22
このように、大陸内陸部では、宇宙線の飛来量が増えると、雲が増
えるどころか、逆に減ってしまうのである。その結果、放射冷却が
強まり、強い寒気が発生しやすくなるのである。
055-23
こうして、大陸内陸部の寒冷化、すなわち、地球の不均一な寒冷化
が、まず起こる。これが、寒冷化の第一段階である。次に、大陸内
陸部で異常発生した寒気が、「低い雲」を発生させる。
055-24
「低い雲」とは、たとえば積乱雲のように、雲の底部(最下部)の高
度が低い、厚い雲のことである。太陽光を遮る度合いが強いので、
昼間は寒冷化をもたらすことになる。
055-25
よく「宇宙線が低い雲を増やす」という趣旨の説明を目にするが、
実は、宇宙線が直接「低い雲」を増やすのではなく、宇宙線のせい
で異常発生する寒気が「低い雲」を増やすのである。
055-26
つまり、「低い雲」による遮光による寒冷化は、寒冷化の第二段階
の現象なのである。そもそも、雲には正真正銘の温室効果があるの
であるから、雲が増えるだけでは寒冷化は進行しない。
055-27
それに、雲が増えれば、海水の蒸発が不活発になるので、雲が多い
状態が続くことはあり得ない。故に、全く一時的な寒冷化しか起り
得ないことになり、寒冷期の説明がつかない。
055-28
以上のように、メディアが採り上げる『宇宙線が雲を増やし、その
遮光により寒冷化する』説は誤りなのである。メディアは意図的に
誤った説を採り上げているのだ。正しい説をかき消すために。
055-29
誤った宇宙線影響説では、異常高温は絶対に説明できない。なぜな
ら、地球が均一に冷えることになるからだ。故に、温暖化のせいに
しかできなくなる。それが狙いだ。
055-30
逆に、正しい宇宙線影響説では、地球は不均一に冷えることになる
ので、異常高温が説明できてしまう。しかも、温暖化では説明でき
ない気温の急降下も、容易に説明することができる。
055-31
ならば、メディアが誤った宇宙線影響説のことにしかふれず、正し
い宇宙線影響説のことには一切触れたがらないのは、当然のことで
あろう。メディアは地球温暖化説の味方なのだから。
055-32
メディアには『異説については、わざと駄作を採り上げる』という
伝統がある。しかも、これは、地球規模の伝統なのである。宇宙線
による寒冷化説は、地球温暖化説に対する異説である。
055-33
もっとも、メディアは根が赤いのが普通なので、もしかしたら、悪
平等思想趣味が影響しているのかもしれない。「宇宙線の影響によ
り、あらゆる場所で『平等に』雲が増える」といった具合に。
055-34
だから、寒冷化も『平等に』進行することにしてしまう。平等は、
人間社会の、それも理想であって、実態ですらない。そんな思想を
物質の世界の現実にまで当てはめようとするのである。
055-35
こうなると、完全に病気である。物質は、条件により、状態が違っ
てくるものである。なのに、人間社会の理想を押し付けるかたちで
「同じ状態になる」と結論するのだから、正気の沙汰ではない。
055-36
誤った宇宙線影響説が盲信される他の原因としては、人工降雨、す
なわち、雲の種まきに対する間違った認識が定着してしまっている
ことが考えられる。
055-37
その間違った認識とは、「雲の種まきは、どんな場所でも必ず効果
がある」という認識である。このような間違った認識が広まってし
まった原因は、やはり、メディアにある。
055-38
実際、ヤフー・ニュースなどを見ても、そのように認識させられて
しまうような記事ばかりである。だが、実際には、雲の種まきの効
果は、場所や状況により、大きく異なってくるものなのだ。
055-39
こうしてみると、雲の種まきには、軍産に見られるような利権が絡
んでいる疑惑が浮上してくる。つまり、利権屋どもがデタラメな情
報をメディアに流布しているという疑惑である。
055-40
「軍産」と言ったのは、雲の種まきという気象コントロール技術が
ベトナム戦争で兵器として使われたからである。大雨を降らせて陸
路を水浸しにし、北軍の輸送路を断とうとしたのである。
055-41
こうした歴史を考えるならば、利権が絡んでいる可能性は十分にあ
り得るだろう。そして、もしそうなら、効果が万能であるかのよう
な啓蒙が行われたとしても、少しも不思議ではない。
055-42
それはともかく、この兵器が、たとえば中東などのような大気が乾
燥しがちな地域での戦争では用いられないのは、興味深い。人道上
問題があるということだけが、その理由なのではない。
055-43
本当の一番の理由は、役に立たないからである。十分な量のH2Oが
大気中に含まれていないために、雨雲が発生・発達しないのだ。ベ
トナムは湿潤な気候だから使えたのである。
055-44
以上のことがわかれば、雲の種まきが万能ではないことがわかるは
ずである。あらゆる場所で雲を増やすのではない。それ故、雲の分
布の極端化、格差拡大、集中・偏在を招くものとなるのだ。
055-45
そもそも、どこでも使えるのなら、砂漠の国とかで盛んに使われて
いるはずであろう。使われないのは、使っても効果が無いからであ
る。雲の種まきにまで悪平等思想を持ち込むのは、狂ってる。
055-46
ちなみに、旧西側の国々では、雲の種まきは『雲(→雨)を増やす』
という印象が強いが、旧東側の国では、『天気を晴にする』すなわ
ち『雲を減らす』という目的で使われることが多い。
055-47
従って、もしかしたら、旧西側の国の人たちよりも、旧東側の国の
人たちの方が、雲の種まきの効果のことを正しく理解しているのか
もしれない。
055-48
もっとも、中国に関しては、最近のはしゃぎっぷりを見ると、雲の
発生・発達には大気に十分なH2Oが含まれている必要があるという
ことを本当に理解しているのか怪しく思えるところもある。
055-49
その一方で、中国は本音が見えにくい国でもある。単に科学技術先
進国を装うために、はしゃいでいるだけかもしれない。あるいは、
国内の不満解消のためのパフォーマンスかもしれない。
055-50
いずれにせよ、中国は現実志向の強い国なのであるから、今の日本
のような思想偏執狂的な方針はとらないはずである。つまり、雲の
種まきの限界や問題点を無視したりはしないだろうということだ。
055-51
ところが、メディアの世界(特に日本)では、相も変わらず、万能論
が圧倒的に支配的だ。せいぜい、雲の種まきに使われる薬品の害と
か、雨が降らなくなる地域が出ることぐらいしか話題にしない。
055-52
つまり、雲を発生させるに十分なH2Oを上空の大気が含んでいる場
所や時にしか効果が無いことには触れないのである。こうした態度
が、雲の種まき(人工降雨)に対する正しい理解を妨げているのだ。
055-53
重要なことなので繰り返すが、大気中に十分な水分子が存在しなけ
れば、雲の種まきは無意味なのだ。また、あるエリアで雲を増やす
ことができても、その下流域では雲が逆に減ってしまうのだ。
055-54
もし大気中に含まれる水分子の量とは無関係に雲を増やせるのであ
れば、その下流域でも雲の種まきをすれば雲を増やせる(雨を降ら
せる)ことができることになるはずであろう。
055-55
もちろん、そんなことをしても雲は増えない。大気に含まれる水分
子の量は有限であり、既に雲の発生のために消費されてしまってい
るのだから。保存則のことを考えれば、これは当然のことである。
055-56
以上のことから、雲の種まきが雲を増やすことができる範囲は、空
間的にも時間的にも全く限定的であることがわかる。しかも、雲が
増えたエリアの下流域では、逆に雲が減ってしまうのだ。
055-57
従って、雲は局所的にしか増えないのであって、巨視的には増えな
いのである。よって、雲の種まきは、雲を増やすというよりも、雲
の分布を集中・偏在化させる技術というべきなのである。
055-58
ちなみに、雲の種まきがお好きな国を見ると、領土が広大で、宅地
にも農地にも使われていない土地が沢山ある国が多い。そうしたエ
リアが(雲が減って)乾燥しても大問題にはならないからだ。
055-59
以上のことがわかれば、中国やロシアでよく行われる理由もわかる
はずである。しかも、これらの国は、雲の種まきが万能ではないこ
とを知っている。知らぬは、旧西側のエリートさんたちだ。
055-60
繰り返すが、雲の種まきは、巨視的には、雲(降雨)を増やす技術で
はなく、雲(降雨エリア)を集中・偏在させる技術である。このこと
を語らぬ「専門家」は、エセかペテン師である。
055-61
さらに、雲の種まきのせいで雲(降雨)が減ってしまった地域では放
射冷却が強まってしまうということを語らぬ「専門家」もまた、エ
セかペテン師である。
055-62
雲の種まきの影響が及ぶのは、降雨や日照だけではない。放射冷却
にも影響が及ぶのだ。従って、気温や大気循環にも影響が及ぶので
ある。つまり、気候を総合的におかしくしてしまうのだ。
055-63
雲が減れば、放射冷却が強まり、地表が冷えやすくなり、高気圧が
発生しやすくなり、大気循環の様が変わってしまうことが起きやす
くなる。そのことに専門家が触れないのは、怠慢である。
055-64
それはともかく、これまでの話から、雲の種まきが局所的寒冷化を
招くことがわかると思う。つまり、雲が減ったエリアで、局所的大
気冷却→大気収縮および寒気発生が起きるわけである。
055-65
その結果、低緯度からの暖気の流れ込みが起き、異常高温になるエ
リアも生じることになるのである。もっとも、実際に行われる雲の
種まきは小規模なものなので、その影響も小さく目立たない。
055-66
だが、もし大規模かつ長期間なものであれば、その影響は無視でき
ぬものとなることだろう。もっとも、その方が、雲の種まきの限界
や副作用が明らかになっていいのかもしれないが…。
055-67
結局のところ、各国政府が雲の種まき事業に極めて消極的であるこ
とが、その限界や副作用が知られずに済む原因となっているわけで
ある。そして、宇宙線の真の影響についても。
055-68
宇宙線は、それ自体が雲の種になるのではないが、雲の種になるイ
オンを発生させるので、雲の種まきと同様の効果をもたらす。しか
も、こちらは地球規模、すなわち、大規模なのである。
055-69
加えて、期間の長さについても、人為である雲の種まきの場合より
も、遥かに長期間に及ぶのである。故に、その影響は、半可通の連
中が想像もつかないほど強く、しかも複雑なものとなるのだ。
055-70
逆に言うと、宇宙線の影響は、『もし雲の種まきを乱用・常用した
ら、どんな異常事態に見舞われることになるか?』ということを教
えてくれる自然現象であると言える。
055-71
気付かなければならないのは、「専門家」どもが、その影響を「地
球温暖化の影響」としていることである。このことからハッキリわ
かるのは、彼らが雲の種まきのことを理解していないことだ。
055-72
そのせいか、相も変わらず、宇宙線が地球全域で雲を増やすと説く
者が多い。こうした者たちは、よく、雲は雲でも「低い雲」を増や
すと説く場合が多い。この話の真相について説明しておこう。
055-73
低い雲が増えるのは、宇宙線の直接の影響によるものではなく、宇
宙線の影響で発生が活発化した寒気によるものである。積乱雲は、
寒気によって生じる(特に底部が)低い雲である。
055-74
低い雲は、太陽光を遮る度合いが強い。従って、昼間であれば、温
度上昇を妨げるので、確かに寒冷化の原因となる。とはいえ、寒冷
化の根源的な原因ではないことは、おわかりいただけたはずだ。
055-75
気象現象には、『風が吹けば、桶屋が儲かる』的なものが少なくな
い。それ故、逆に単純なものは、念のため、一度は疑ってみた方が
良い。宇宙線の影響についても、そうである。
055-76
確かに、宇宙線には雲を発生させやすくする働きがあり、雲が増え
れば気温は上がりにくくなるが、それらだけで寒冷化が説明できる
とするのは、あまりに思考が短絡的すぎる論理である。
055-77
事実、雲には強力な温室効果があり、寒冷化どころか温暖化の原因
になり得る。また、海洋部で遮光があると、大気の加熱と水の蒸発
が鈍るため、寒冷期の特徴である強い嵐が説明できなくなる。
055-78
強い嵐の発生には、大きな温度差が必要である。それは、寒冷化で
あろうが、温暖化であろうが、同じである。つまり、均一な寒冷化
でも、均一な温暖化でも、嵐の強大化は説明できないのだ。
055-79
大きな温度差が生じるためには、不均一な寒冷化か、もしくは、不
均一な温暖化が必要である。だが、温室効果ガス(の濃度増大)によ
る温暖化では、不均一な温暖化にはならない。
055-80
従って、温室効果ガスによる温暖化が嵐の強大化の原因であるはず
がないのだが、同じことが、マスメディアが採り上げる宇宙線によ
る寒冷化説にも言えるのだ。
055-81
つまり、『均一な雲の増加→均一な遮光→均一な寒冷化』とする説
しか採り上げないのである。物質の世界にまで悪平等思想を持ち込
んでいるのだ。偏執狂としか言いようがない。
055-82
おそらく、地球は自転しているので、宇宙線が偏り無く降り注ぐこ
とになるから、均一になると考えるのだろう。だが、雲の『多い・
少ない』は、宇宙線だけで決まるものではない。
055-83
何度も言うように、大気中に含まれる水分子の『多い・少ない』が
関係してくるのである。それが不均一である以上、宇宙線が均一に
降り注いでも、雲の分布は均一にはなり得ない。
055-84
雲の分布が均一でない以上、均一な遮光による均一な寒冷化は起り
得ない。起り得ないことを説いているマスメディアのいう宇宙線寒
冷化説は、きっぱりと否定されなくてはならない。
055-85
人為による温暖化の原因が大気の温室効果の変化だというのであれ
ば、自然現象による寒冷化の原因もまた大気の温室効果の変化であ
ったとしても悪いことはなかろう。
055-86
なのに、マスメディアは、自然現象(宇宙線飛来量増加)による寒冷
化の原因については、遮光とする説しか報じず、大気の温室効果の
変化とする説は一切報じないのである。これは差別である。
055-87
地球規模の寒冷化は、熱エネルギーを失わなければ実現しないこと
であり、そのためには放射冷却が強まらなければならず、そのため
には大気の温室効果が低下しなければならない。
055-88
雲の減少は、大気の温室効果を確実に低下させる。一方、宇宙線飛
来量の増加は、雲の集中偏在を招く。それ故、雲が減るエリアも生
じてくる。そうしたエリアでは、温室効果は低下するのだ。
055-89
そして、雲が減るのは、雲の原料となる水蒸気の供給源である海か
ら遠いエリアである。大陸の内陸部は、この条件を満たす上に、輻
射熱放出が強いという性質をもつ物質からなるエリアでもある。
055-90
つまり、陸は、もともと、海よりも放射冷却の度合いが強いエリア
なのであって、そういうエリアで雲が減れば、極めて強力な放射冷
却が起き、寒冷化するのは当然のことなのである、
055-91
陸の雲の減少が寒冷化の原因になることは、冬の寒さの原因がシベ
リア高気圧から吹き出してくる季節風であることを思い出せばわか
るはずである。高気圧の勢力圏内では、雲は少ないはずだ。
055-92
このように、寒冷化をもたらす寒気は、雲の少ないエリアで生じる
のである。逆に、雲の多いエリアで寒気が生じることはないのであ
る。遮光による寒冷化説は、経験的にも間違っている。
055-93
寒冷化が遮光により起きると思い込む人が多いのは、おそらく、火
山噴火による寒冷化を連想するからだろう。だが、あれは(ほぼ)均
一に太陽光を遮るものであるということを見落としてはならない。
055-94
さらに、太陽光を遮る噴出物は、雲ほど赤外線を反射はしないとい
うことも見落としてはならない。つまり、温室効果の度合いも大き
く異なるのである。
055-95
以上のことに気付けば、火山噴火による寒冷化とは全く異なること
がわかるはずである。宇宙線飛来量増加による寒冷化は、遮光では
なく、温室効果の低下により起きるのだ。
055-96
しかも、温室効果の低下は、均一にではなく、主に大陸内陸部で起
きる。火山噴出物の遮光とは、この点に関しても全く異なる。連想
することが如何にとんでもないことか、わかるだろう。
055-97
宇宙線飛来量増加による寒冷化は、直接的には局所的なものとなる
のだが、その影響が徐々に全体に広まっていくことで、最終的に地
球規模の寒冷化となるという過程を経る。
055-98
問題は、その過程の途中で、異常高温や、熱帯のスコールを連想さ
せるような豪雨、あるいは、砂漠のような乾燥…といったようなイ
メージ的には寒冷化とは正反対の現象が起きることである。
055-99
こうした特徴が、人の判断を誤らせる。「温暖化の影響だ」と。確
かに、火山噴火による寒冷化では、このような現象は起らない。均
一に寒冷化(低エネルギー化)していくからだ。
055-100
間違った連想というのが、実は、最も反科学的なのである。事実、
正しい宇宙線影響説を淘汰している。それは、正しい理解の妨げと
なるものであり、科学の敵といってもいいほどのものなのである。
055-101
こうしてみると、やはり、間違った宇宙線影響説(寒冷化説)が地球
温暖化説というニセ科学を守護していることがわかるだろう。だか
ら、メディアはそれを採り上げるのである。
055-102
それはともかく、真の宇宙線影響説(寒冷化説)の研究には、難しい
面があるのも事実である。それは、検証のために必要な雲の観測結
果に対する解釈の際に、ある問題が生じることである。
055-103
それは、観測された雲(の増加)が、宇宙線の直接の影響によるもの
なのか、それとも、宇宙線の影響で異常発生した寒気によるものな
のか、区別が容易ではないところがあるという問題である。
055-104
特に最近もてはやさせている気象衛星からの画像は二次元的にしか
写らないので、見分けがつきにくい。だからこそ、寒気が原因の雲
のことを温暖化のせいにしたりすることができてしまうのだ。
055-105
気象衛星からの画像だけでは、その雲が何が原因で発生もしくは増
加したのかはわからない。従って、みな自分に都合のいい解釈をす
るに決まっているのである。
055-106
とはいえ、間違った解釈や見解には、ある特徴がある。それは、因
子を一つに限定したがるという特徴だ。アリストテレスの「重い物
ほど速く落下する」という教義を思い出して欲しい。
055-107
この現象では、物を加速させる因子(重力)と、加速を鈍らせる因子
(質量)という、二つの因子のことを考えなければならないのに、前
者のことしか考えなかったために、誤った結論になってしまった。
055-108
メディアが採り上げる宇宙線影響説も、まず雲の量について、宇宙
線飛来量という因子のことしか考えず、大気中の水分子の量という
因子のことは考えないという過ちを犯している。
055-109
さらに、気温が雲により受ける影響について、遮光という因子のこ
としか考えず、温室効果という因子については考えないという過ち
までをも犯している。、
055-110
因子を一つに限定してしまうということは、他の可能性を考えない
ということでもあるのだから、思い込みか、そうでなければ、マス
キング効果を狙った意図的な隠ぺい工作である可能性がある。
055-111
繰り返すが、メディアが採り上げる『宇宙線が地球全域の雲を増や
し、それによる遮光で寒冷化する』とする宇宙線影響説は、完全な
誤りである。それは、地球温暖化説への援護射撃でしかない。
055-112
メディアが採り上げる『間違った宇宙線影響説』を信じ続けている
限り、異常気象や気候変動の本当の原因は絶対に見えてこない。そ
れは、結局、嘘を守るための嘘だったのだ。
055-113
もちろん、間違い(過失)と嘘(故意)は違う、だが、間違いと判明し
たものを信じ説き続けるのは、嘘つきである。そんな嘘つきでい続
けることは、結局、恥と災いをのこすことになるだけだ。
055-114
というわけで、改めて、正しい宇宙線影響説をまとめておこう。宇
宙線は、もともと雲が多い(発生しやすい)エリアでの雲を増やし、
その分、そうでないエリアでの雲を減らす。
055-115
雲が減るエリアでは、(雲による)温室効果が低下し、放射冷却が強
まるため、寒冷化する。この寒冷化の影響が広まっていくことで、
地球規模の寒冷化が起きる。
055-116
つまり、宇宙線というものは、直接的には、地球規模の寒冷化をも
たらすことはなく、局所的な寒冷化しかもたらさないのである。し
かも、この現象が起きるのは、大陸内陸部なのだ。
055-117
大陸内陸部には、人が住むには適さない場所が多いので、人口が少
なく、故に観測施設が整っていない場合が少なくない。だから、寒
冷化しても目立たないのだ。
055-118
一方、局所的な寒冷化は、寒冷化しないエリアに異常高温をもたら
すことがある。そこは、人が住むに適するがゆえに、人口が多く、
観測施設が充実しているため、出来事が目立つエリアである。
055-119
従って、こうした観測地点数の違いを考慮せずに平均値を求めたり
しようものなら、温暖化傾向を示す数値が得られるのは当然のこと
である。
055-120
寒冷化エリアの観測地点が少なく、異常高温エリアの観測地点が多
ければ、平均値が温暖化傾向を示すのは当たり前である。こうした
統計トリックについては、いずれ改めて採り上げることにする。
055-121
とにかく重要なのは、宇宙線があらゆるエリアの雲を増やすのでは
ないという科学的事実をまず知っておかなければならないというこ
とだ。この科学的事実を未だに拒み続ける人の何と多いことか!
055-122
この科学的事実を拒まれると、雲が増えるエリアがある一方で、雲
が減る(→温室効果が低下する→放射冷却が強まる→寒冷化する)エ
リアが生じるということが全く理解できなくなってしまう。
055-123
もしも、理解できなくなることを知っていて拒んでいるのなら、や
はり信仰は欲であると言わざるを得ない。信仰の自由は、欲の自由
であり、破廉恥の自由ということになる。
055-124
一方、そうした邪心からではなく、全く学問的な理由で拒んでいる
のなら、その元凶は、雲の発生原因を宇宙線だけに限定してしまっ
ているからである。
055-125
だから、宇宙線飛来量と雲の量とを短絡的に結び付けてしまい、全
てのエリアで雲が増えるとしてしまうのである。水分子が必要なこ
とと、それがどこで供給されるのかということも忘れて。
055-126
さらに、悪しき限定として、もう一つ指摘されなければならないの
が、低温の直接の原因を遮光に限定してしまうことである。この拘
りぶりと排他性は、全く偏執狂的と言わざるを得ない。
055-127
それとも、馬鹿の一つ覚えからくるものなのか。なぜなら、火山噴
火や彗星の(異常)接近や小惑星の衝突による寒冷化は、いずれも遮
光によるものだからである。
055-128
しかも、これらの出来事は、いずれも劇的で、視覚に訴える要素が
極めて大きい出来事である。対して、宇宙線の影響は、全く地味で
わかりにくい出来事である。
055-129
このため、劇的な出来事のメカニズムを、地味な出来事にまで適用
してしまうのである。印象の強いものに支配されてしまうのは、そ
の人が知的ではない証拠である。
055-130
雲というと、遮光にばかり関心がいって、温室効果に関心がいかな
いのは、「専門家」どもが雲の温室効果を全く不当なまでに矮小化
していることも原因の一つとして挙げられなければならない。
055-131
以前指摘したように、彼らは、薄い雲による温室効果を、CO2等の
温室効果ということにしているような連中である。つまり、その分
だけ、雲の温室効果が矮小化されているのである。
055-132
さらに、彼らは、水蒸気(気体)と雲とを区別せず、水蒸気にも温室
効果があることにしている。従って、さらにその分だけ雲の温室効
果が矮小化されていることになるわけである。
055-133
こうして、雲の温室効果は徹底的に矮小化され、その結果、雲の温
室効果は考えるに値しないものとされ、宇宙線影響説においても、
遮光のことばかりが重んじられてしまうのである。
055-134
雲の温室効果が如何に大きいものかは、冬の北国に住んでみると実
感できる。それが出来ない場合は、月の赤道付近の表面温度が、昼
と夜で、どのくらい違うか、調べてみるとよい。
055-135
月は雲が無いとみなしてよい星だが、昼は摂氏110度になるのに、
夜は-170度になるのだそうである。なんと、280度も下がるのであ
る。地球上でそんなに温度が下がる場所は無いだろう。
055-136
もっとも、自転の周期が違う上、地球には、海があり、大気循環に
よる熱交換があるので、この数字をそのまま地球に当てはめること
はできない。それでも、参考にはなると思う。
055-137
雲の温室効果の矮小化は、正しい宇宙線影響説への理解を妨害する
ものだが、もうお気づきのように、温室効果ガス説というニセ科学
をデータ解釈面から支えるものでもあるのだ。
055-138
こうしてみると、雲の温室効果の過小評価が諸悪の根源であること
がわかると思う。これが、雲が無い(もしくは、少ない)場合の輻射
熱放出による冷却効果の強さへの認識を妨害しているのである。
055-139
一方、雲の遮光の効果をめぐる二枚舌も見過ごせない。雲の増加を
寒冷化の原因とするくせに、雲の減少を「温暖化」すなわち異常高
温の原因とは認めないからだ。
055-140
たとえば、梅雨の時期に晴れると、遮光してくれる雲が無いわけで
あるから、気温は高くなって当然であるはずである。ところが、こ
れも温室効果のせいにしているのだ。
055-141
もちろん、雲の温室効果ではなく、二酸化炭素などのカーボン系ガ
スや水蒸気の温室効果のせいにするのである。さらに、水蒸気につ
いては、海水温高と結び付けられることが多い。
055-142
海水温が高いと、水の蒸発量が増え、大気中の水蒸気量が増えるの
で、「水蒸気による温室効果が増して、気温が上昇する」という屁
理屈が成り立つことになるからだ。
055-143
ちなみに、『海水温上昇→水蒸気量増加』というネタは、『雨雲発
達→豪雨』という話にも用いられるのだが、なぜか『雲増加→遮光
量増加→寒冷化』という話には用いられない。
055-144
つまり、「専門家」どもは、宇宙線によって増えた雲は遮光による
寒冷化をもたらすが、海水温上昇(水蒸気量増加)によって増えた雲
は遮光による寒冷化をもたらさないと説いているのである。
055-145
こうしたダブル・スタンダードは毎度お馴染みのことで、豪雨の説
明のために「海水温上昇で大気中の水蒸気量が増しているから」と
言っておきながら、「干ばつが酷くなる」とほざくのだ。
055-146
こうしてみると、『水蒸気』をめぐる理論がデタラメだらけである
ことがわかるだろう。だから、雲に関しても、デタラメだらけなの
である。
055-147
何しろ、温室効果に関しても、雲と(雲になっていない気体の)水蒸
気とを区別しない連中である。このことは、彼らが雲の量を実は把
握してないということを意味している。
055-148
実のところ、雲の量を把握することは容易ではない。何しろ、三次
元的な広がりをもっているものなのであるから、高さや厚みも把握
しなければならない。
055-149
さらに、霧などと同様に、雲の濃さも把握する必要がある。ある濃
さよりも希薄な雲は観測できないという現実問題もある。その他、
雲の粒の大きさや相(液相か固相か)も把握する必要がある。
055-150
だが、これらを把握するには、大気を直接調べる必要があり、宇宙
からの観測やレーダーなどによる観測では把握できない。つまり、
無人化が進んでしまった今日の観測体制では把握不可能なのだ。
055-151
ただでさえ把握が難しいというのに、無人化して把握不可能にする
とは、政治家どものやることは実に確信犯的である。ご存知のよう
に、日本でこれを最も精力的に推進してきたのは、安倍派である。
055-152
しかも、それを財政健全化(歳出削減)のための合理化という名目で
やるというところが、極めて悪質である。実際には、ITなどの利
権が絡んでいるというのに。
055-153
もし意図的にやっているのだとしたら、相当な知能犯である。それ
を批判しないマスゴミも同罪である。とにかく、雲に関する調査研
究環境は、悪化する一方なのだ。
055-154
ならば、いい加減な「水蒸気」論や寒冷化論が跋扈するのも、当然
のことであろう。真の理論の正しさを証明する証拠が得られなくし
ている環境になってしまっているのだから。
055-155
とにかく、水蒸気や雲の話にはデタラメなものが多いので、徹底的
に疑ってかかることが必要である。「宇宙線があらゆるエリアの雲
を増やす」という話も、そうしたデタラメ話の一種にすぎない。
055-156
何度も言うように、宇宙線は雲の分布(多い・少ない)を極端化し、
格差を拡大させるものである。また、遮光は寒冷化の二次的な原因
であって、一次的な原因は雲減少による温室効果の低下である。
055-157
よって、宇宙線飛来量増加による寒冷化は、大陸内陸部での放射冷
却の強化によって起こることになるわけである。これが、複雑さや
難解さの原因となっている。
055-158
その主な理由は、二つある。一つは、均一に寒冷化していく場合に
はあり得ない異常高温や集中豪雨が起きることである。特に異常高
温については、理解できない人が未だに多い。
055-159
そして、もう一つは、寒冷化が起きるエリアでの状態が昼と夜とで
全く違うということである。夜間は冷え込むが、昼間は逆に海や沿
岸部よりも高温となる場合が少なくない。
055-160
このため、一日の平均気温で見てしまうと、大陸内陸部で寒冷化が
起きている事実が見えなくなってしまうのである。雲が減ると、昼
間は遮光の度合いが弱まるため、温度が上がりやすくなる。
055-161
このため、平均気温で見てしまうと、夜間の寒冷化が、昼間の温度
上昇により打ち消されて、無いことにされてしまうのである。この
『平均原理主義』こそ、真相解明の大きな障害になっているのだ。
055-162
つまり、「専門家」どもは、空間に関してだけではなく、時間に関
しても『悪平等主義』を貫こうとするわけである。時間の違いによ
る差を無くしてしまうのが、平均気温というものである。
055-163
悪平等主義は、サヨクの十八番であるが、同時に、怠け者の嗜好で
もある。そうした方が、単純になるので、楽だからだ。また、学力
の無い者でも扱いが可能になる。
055-164
以上のことがわかれば、政治やメディアに起用される「専門家」の
レベルがよくわかるというものだろう。人格面はもちろん、能力面
でも『その程度の人たち』なのである。
055-165
医者が診断を下す際、平均値を根拠にしたりするだろうか? 普通
はしないだろう。血圧は、上と下の数値をわざわざ示し、平均値を
示すことはしない。
055-166
もし心拍数を平均値でしか見ないようなことをしたら、不整脈とい
う異常は発見できないだろう。物事には、平均をとってはいけない
場合があるものなのである。
055-167
所得が十億円の者が一人とゼロの者が99人いた場合、所得の平均は
一千万円となるが、この平均値は意味があるだろうか? もちろん
無意味である。格差があるという実態を見えなくするだけだ。
055-168
いや、それだけではない。所得十億円の者は、所得が一千万円しか
ないことになるので減税され、逆に所得ゼロの者は、所得が一千万
円あることになるので徴税されてしまうことになるのである。
055-169
このように、平均という概念を乱用すると、とんでもない不合理や
不条理を招いてしまうのである。従って、その使用にあたっては、
十分な注意が必要なのである。
055-170
平均は、実態そのものではない。実態を極限的なまでに単純化・簡
略化したものである。つまり、データを丸めるという加工を施した
ものなのである。
055-171
このため、重要な情報が失われてしまっている可能性があるのであ
る。そもそも、なぜ平均(値)を求めるのか、求めて何の価値がある
のか、その説明が無いというところからして、おかしい。
055-172
平均を求めるのは、『個々の値は知る必要は無いが、全体の値(総
量や総数)は知りたい』という場合である。実際、真の平均を求め
る場合は、まず個々の値の総和を求めるはずである。
055-173
たとえば、8人のうち、4人が米を10kg購入し、残りの4人が米を
30kg購入したとすると、一人当たりの平均購入量は20kgとなるが、
これは (10×4+30×4)÷8 という計算をして求めるはずである。
055-174
そして、この場合、米屋は『一人当たりの平均購入量』である20kg
に人数8を掛ければ、不足もしなければ、余剰在庫も生じない、ち
ょうどいい在庫量を知ることができるのである。
055-175
つまり、どの人が何kg購入するかということがわからなくても、知
りたい総量は求まるわけである。このように、(真の)平均とは、実
際に役に立つから求めるものなのである。
055-176
ちなみに、病気の診断には平均(値)は役に立たないので、医者は求
めないのである。平均を求めるのには、理由があるわけである。一
方、平均(値)は、それ単独で直接使用されることは、まず無い。
055-177
大抵は、それに続けて「±なんぼ」といった表現のしかたをするの
が普通である。たとえば、055-173の例で言えば、「20kg±10kg」
といったようにである。
055-178
さて、もし米を30kg求めている人に20kgしか売らないならば、意地
悪することになるだろう。また、10kgしか欲しくない人に20kg売り
つけたならば、不要分だけ押し売りしたことになるだろう。
055-179
どちらも、あってはならない行為であるが、この話からわかるよう
に、「20kg」という平均(値)は、それ単独では、役に立たない数字
なのである。
055-180
「±10kg」という値のバラツキ範囲を表す数字が付いて、はじめて
役に立つようになるのである。平均(値)だけで役に立つのは、前に
も述べたように、総量を求める時ぐらいである。
055-181
さて、そこで、気候変動屋(地球温暖化屋)たちの話を思い出してみ
よう。たとえば、気温については、『平均』気温で論じられる。だ
が、バラツキ範囲を表す数字は、示されることはない。
055-182
このことだけでも疑似科学性は明白だが、もっと呆れるのは、平均
の求め方で、最高気温と最低気温を足して2で割るという計算をし
ているのである。こんなものは、平均とは言えないはずだ。
055-183
確かに、データが平均値を挟んで上下対称に分布している場合には
正しい値に一致するが、そうでない場合には一致しないことが多く
なる。極端な例だが、055-167のケースを考えてみて欲しい。
055-184
055-167のケースの場合、正しい平均値は一千万円になるが、気候
変動屋の計算方法では、5億円ということになる。50倍も値が狂っ
てくるのだ。
055-185
理論だけでなく、数字からしてデタラメなのだ。これが、マスゴミ
やカス(なマス)メディアのいう「専門家」の実態である。そういえ
ば、彼らは最近、太陽活動には触れるが、宇宙線には触れない。
055-186
気候に直接影響するのは、太陽活動ではなく、宇宙線(の飛来量)で
ある。太陽活動と宇宙線飛来量との関係は、マスゴミが採り上げる
定説が述べるほど単純な関係にはならない。
055-187
確かに、太陽磁場が地球を宇宙線からガードする働きのことだけを
考えると、太陽活動が活発化すると太陽磁場が強まるので、宇宙線
飛来量は減ることになる。だが、太陽からの飛来量はどうか?
055-188
太陽もまた宇宙線を放出していることを忘れてもらっては困る。そ
れが無ければ、オーロラが発生するなどということは、あり得ない
はずである。
055-189
しかも、それ(オーロラ)が低緯度でも観測される場合には、太陽か
らの宇宙線飛来量は相当多くなっているはずである。そういうわけ
で、太陽活動と宇宙線飛来量との関係は単純ではないのである。
055-190
ここで問題になってくるのは、「太陽活動が活発」という表現であ
る。その定義が、あまりにも曖昧なのだ。短期的なものと、長期的
なものとでは、意味が違ってくるはずである。
055-191
なぜなら、太陽活動は変動するものだからである。つまり、長期的
には不活発(活発)でも、短期的には活発(不活発)な状態になること
があるのである。
055-192
従って、太陽活動活発化の定義を明確にしない以上、それを宇宙線
飛来量と関連付けることはナンセンスであり、故に、それを温暖化
や寒冷化と結び付けることは非科学でしかないのである。
055-193
マスゴミやカスメディア、さらには、それらに登場する「専門家」
は、太陽活動のことには触れるが、宇宙線(飛来量)のことには触れ
ない。これは、自然現象説を封印するためのトリックである。
055-194
宇宙線飛来量が雲の量に影響し、気候を左右することを知っていな
がら、宇宙線飛来量のことを報じないというのは、全くの欺瞞であ
る。
055-195
もっとも、同情すべき点もある。なぜなら、宇宙線飛来量のデータ
を知ることは容易ではないからだ。一般人向けには公表されていな
いのである。
055-196
たとえ知ることができたとしても、それは雲に影響を与えない宇宙
線のデータであろう。特に日本は、この分野の研究には消極的であ
る。国がやる気が無いのだ。
055-197
これを官僚のせいにしてはならない。悪いのは政治家どもである。
政治家どもが、科学を汚染しまくっているのである。中でも、自民
党・安倍派のそれは、極悪ものである。
055-198
安倍派が地球温暖化の恐怖を煽ってきた意外な理由の一つに、英国
に対する朝貢というのがある。英国から風力発電用の風車を輸入し
て、英国に貢ぐのが、その目的だったわけである。
055-199
つまり、日本は、安倍派の売国的行為により、英国の風力発電関連
業者に搾取されているのである。この事実に未だに気付かない日本
は、実に哀れである。
055-200
安倍が米国の犬であることはよく知られているが、英国の犬でもあ
ることはほとんど知られていない。だが、一度知ってしまうと納得
がいくことが多いはずである。たとえば、TPPへの固執である。
055-201
言い出した米国が脱退してしまったにもかかわらず安倍が固執した
のは、EU離脱後の英国の受け皿となる市場を献上するためである。
日本の農業を犠牲にしてまで英国に貢いでみせたのだ。
055-202
そこまでやる人物なら、英国の洋上風力発電ビジネスのために、テ
ロ対策をネタにして原発再稼働を妨害することぐらい、平気でやる
だろう。
055-203
また、福島原発事故後の民主党政権時代につくられた洋上風力発電
施設を、コストを理由に廃止することにしたのも、納得がいくだろ
う。「脱炭素」が真の理由ではないことは明らかである。
055-204
ついでに指摘しておくと、安倍派政権が風力発電施設を輸入させる
際には、必ず「お友だち」の商社を仲介させる。こんなところでも
「裏金づくり」をやっているのだ。
055-205
つまり、英国に利権を得させながら、同時に、自分たちの利権をも
得ているのである。実に見事な錬金術である。しかも、これは違法
ではないらしい。やはり、法学系人間の世界は異次元の世界だ。
055-206
それはともかく、安倍が英国に朝貢したがるのは、もしかしたら、
彼の地元が山口県だからかもしれない。というのも、長州藩が討幕
のために英国から支援を受けていたとする説があるからである。
055-207
さらに、その種の説によると、英国は横浜にも拠点を築いていたら
しい。横浜と言えば神奈川県、神奈川県と言えば小泉純一郎。全て
がつながってくるのである。
055-208
ちなみに、竹下派政権の一つである橋本政権は、イギリスを猿真似
して金融ビッグバンをやり、日本の金融業界をボロボロにしたが、
これも、もしかしたら、安倍派の入れ知恵だったのかもしれない。
055-209
なぜなら、安倍派と竹下派はグルだからである。ついでに、環境フ
ァッショと関係のあるネタをもう一つ。安倍派が政権を握ると必ず
と言ってもいいほど出てくるのが、サマータイム制導入である。
055-210
サマータイムは英国の伝統文化であり、その導入を主導しているの
は、安倍派の牙城である経済産業省である。全く呆れるほどの英国
偏執狂ぶりである。
055-211
しかも、その手口がすごい。まず、北海道という田舎の地方を実験
台にし、「余暇の時間が増える」などと騙し、誘惑して、導入させ
ようとしたのである。風力発電の場合と似ている。
055-212
また、その際、安倍自身は中立を装い、人(サクラ)に賛意を言わせ
る(自分は聞き入れ役を演じる)という手口を用いたのであった。こ
の手口は東京五輪の際にも用いられたが、幸い、お流れとなった。
055-213
折角だから、もう一つ。地球温暖化へのこじつけ証拠をでっち上げ
てきたアベノ機構こと海洋研究開発機構は、巨大イカの調査もやっ
ているが、この分野には、ある英国人学者がかかわっている。
055-214
このように、環境や自然科学に関係のあることだけを見ても、これ
だけの英国偏愛ぶりを見せつけてくれているのである。風力発電は
売国の象徴なのだ。
055-215
前にも言ったように、安倍派は風力発電により英国に朝貢すると同
時に利権も得ているのだが、その安倍派の御機嫌取りをして保身を
図ったのが、岸田である。GXやDX(デジタル)がそうだ。
055-216
デジタル・ITもまた安倍派の利権分野である。党内最大勢力にすり
寄ることで、総理の座を維持し続けていたのだ。岸田は売国奴に媚
(こび)を売る最悪の総理であった。
055-217
ついでに言っておくと、再生可能エネルギーは、売国朝貢と利権の
セットであることが少なくない。民主党の菅直人も、電力買取法に
より、韓国国営企業の太陽光発電システム導入に成功している。
055-218
さらに、冬季五輪招致に失敗した札幌市長は、GXにすがり、外国企
業誘致に必死だ。どうやら、「環境」売国(=搾取容認、生贄化)行
政は、失政政治家お決まりのパターンのようである。
055-219
そういえば、確か名古屋も五輪招致に失敗し、愛・地球博なる「環
境」イベントをやったことがあった。五輪も「環境」と同様に経済
産業省=安倍派が絡んでいるということなのであろう。
055-220
とにかく、知っておかなければならないのは、環境の嘘により日本
(人)が英国などの外国に搾取されているということと、それを取り
計らっているのが日本の政治家どもであるということである。
055-221
風力発電の風車は、環境保護の象徴にされることが多いが、実際に
は、搾取や売国の象徴なのである。そんなものを偶像化している連
中は、搾取や売国をやっている連中の犬でしかない。
055-222
風力発電の風車の偶像化は、報道番組だけでなく、映画やTVドラマ
やアニメ、さらにはゴルフ中継やCMなどでも行われている。今の映
像屋どもには搾取や売国の賛同者が多いということだ。
055-223
政治家どもによる「環境にやさしい」という大嘘が、このような自
己陶酔家たちを量産したのは事実である。そんな政治家どもが、ま
ともな宇宙線影響説の研究に予算を配分するわけがあるまい。
055-224
特に世襲議員の場合は、戦後の戦犯狩りを見逃してもらえた者が家
系に存在するという場合が少なくなく、故に、戦勝国に弱みを握ら
れている可能性が充分にあり得るのだ。
055-225
よって、彼らが、戦勝国の再生可能エネルギー・ビジネスのための
金を日本国民に出させたり、その正当化のために真の宇宙線影響説
の研究を冷遇したりしても、別に驚くべきことではないはずだ。
055-226
昔の日本の大人たちは子供たちに「人を見たら、泥棒と思え」と教
えたものが、今の大人たちは「政治家を見たら、売国奴と思え」と
教えるべきだろう。実際、そういう輩が多いのであるから。
055-227
党派の違いというものは、思想の違いよりも、『どこの国に売国す
るのか』の違いの方が目立つ。たとえば、自民党・安倍派は対米英
売国奴が多く、その他は対東亜売国奴が多い。
055-228
売国は、最も手っ取り早い利権獲得手段である。従って、外国を潤
わせると同時に自分たちも美味しい思いをするということがあった
としても、少しも不思議なことではない。
055-229
「環境」をネタにした売国は、愛国法のような法が無くても、法的
に罪になり得る。なぜなら、政治家が霊感商法のような詐欺に手を
貸したことになるからだ。
055-230
ならば、なおさらのこと、自身の保身のためにも、正しい宇宙線影
響説が淘汰されるようなことをするのは当然のことであろう。つま
り、これを無視し、間違った宇宙線影響説を持ち上げるのである。
055-231
この間違った宇宙線影響説は、理屈が、間違っているのだが、単純
なので、素人はもちろん、専門家にまで受け容れられてしまってい
る。みな誘惑に弱いのだ。
055-232
気付かなければならないのは、この間違った宇宙線影響説が、寒冷
化のことしか説明しておらず、集中豪雨や異常高温等のことは一切
説明していないことだ。
055-233
これでは、「宇宙線影響説では、集中豪雨や異常高温のことは説明
できない。それが宇宙線影響説の限界だ。」といった間違った認識
を世間に植え付けてしまうことになるだろう。
055-234
その結果、「集中豪雨や異常高温のことは、地球温暖化説によって
しか説明できない。」という迷信が多くの人たちに盲信されてしま
うようになるのである。実際、そうなっている。
055-235
つまり、間違った宇宙線影響説は、地球温暖化説が必要となる状況
を作り出してくれるわけである。こうしてみると、間違った宇宙線
影響説が地球温暖化説を支えていることがよくわかるだろう。
055-236
従って、地球温暖化説というニセ科学を葬り去るためには、どうし
ても、この間違った宇宙線影響説には御退場願わなくてはならない
のである。こうした事情をどうか御理解いただきたい。
055-237
間違った宇宙線影響説のことを、地球温暖化説とは現象が逆となる
寒冷化を述べる説であることを理由に、地球温暖化説と敵対する説
であると思っている人たちがいるようだが、それは勘違いである。
055-238
間違った宇宙線影響説と地球温暖化説は、互恵関係にある説なので
ある。しかも、運命共同体的な関係にある説でもあるのだ。なぜな
ら、温度変化の原因となる物の分布のしかたが同じだからだ。
055-239
温暖化の原因とされる温室効果ガスは、拡散して均一な分布になっ
ていくことになっているが、寒冷化の原因とされる雲の増加の度合
いもまた、均一な分布になることになっているのだ。
055-240
ならば、温度分布の偏り方は同様になるはずである。つまり、宇宙
線によって増えた雲が地球を均一に冷やすのであれば、温室効果ガ
スもまた地球を均一にあたためることになるはずである。
055-241
よって、温度(熱エネルギー)分布の偏りが酷くなることはなく、故
に、集中豪雨が増えたり激化したりすることはないということにな
るのである。
055-242
また、異常高温についても、その後に起きる温度の急激な低下も、
あり得ないことになるのである。つまり、地球温暖化による集中豪
雨や異常高温の話は、全くのインチキということになるのである。
055-243
このように、浮かれた者たちが地球温暖化説と互恵関係にあると思
い込んでいる(間違った)宇宙線影響説は、実は、地球温暖化説の矛
盾やインチキを明らかにしてしまう説なのである。
055-244
温度(熱エネルギー)分布の偏りの激化は、体制側が無視し続けてい
る「不都合な真実」である。彼らがよく口にする「偏西風の蛇行」
や「極渦の乱れ」も、実は、これが原因なのだ。
055-245
同じ緯度における温度分布に偏りが無ければ、偏西風は蛇行しない
し、極渦も乱れない。つまり、偏西風の蛇行や極渦の乱れは、高温
のエリアもあれば、低温のエリアもあるという証拠なのだ。
055-246
ところが、メディア(ネットを含む)に登場する気象予報士どもは、
高温のエリア(大抵は海域)のことにしか触れずに「温暖化の影響」
とこじつけるのである。彼らは科学の敵である。
055-247
温暖化であれ、寒冷化であれ、「どこも、みな」的な話は、疑って
かかった方が良い。大抵は、それとは異なるエリアのことを無視し
ているからだ。つまり、偏りを隠蔽しているのである。
055-248
寒冷化では、偏るはずのこと(雲の増減)を「均一になる」とし、温
暖化では、逆に、均一になるはずのこと(温度分布)を「偏る」とし
ている。やっていることが、あべこべである。
055-249
雲は、大気が冷えて(冷やされて)生じるものである。故に、雲は大
気が冷えた証拠なのである。従って、豪雨は大気が大幅に冷えた証
拠である。そんな気象現象が温暖化のせいであるはずがない。
055-250
しかも、豪雨を降らせる雲は『低い雲』なのであるから、なおさら
である。『低い雲』ということは、高度が低いところで、雲が発生
してしまうほど、空気が冷えたということである。
055-251
普通、高度が低く(高く)なるほど、気温は高く(低く)なる傾向があ
るのだから、低高度での冷却の強まりを意味する『低い雲』の発生
は、温暖化説にとって、むしろ都合の悪いことのはずである。
055-252
ちなみに、以前の話では、温暖化が進むと『高い雲』が増え、その
温室効果により、温暖化が加速するということであった。これは、
集中豪雨の話と矛盾している。
055-253
一方、『高い雲』には温室効果だけを主張し、遮光による寒冷化の
効果は認めないという点では、間違った宇宙線影響説との間に二枚
舌ぶりを見せつけてくれている。
055-254
こうしてみると、メディアが採り上げる間違った宇宙線影響説は、
地球温暖化説並みにいい加減な説であることがおわかりいただける
と思う。矛盾、二枚舌、二重基準、スルーの巣窟なのである。
055-255
ここで、雲に関する正しい知識を改めて確認しておこう。雲には電
磁波を反射する働きがある。太陽光を反射すれば遮光となるし、地
表からの輻射熱(赤外線)を反射すれば温室効果となる。
055-256
従って、雲の影響に関しては、遮光と温室効果の両方を考えなけれ
ばならないはずなのである。どちらか一方のことしか認めないとい
うのは、科学ではないのである。
055-257
ところが、温暖化で増えることになっている『高い雲』には温室効
果しか認めず、宇宙線で増えることになっている『低い雲』には遮
光しか認めないのである。明らかに公正さを欠いている。
055-258
つまり、温暖化で増えることになっている『高い雲』には遮光を認
めず、宇宙線で増えることになっている『低い雲』には温室効果を
認めないという御都合主義をやっているのだ。
055-259
宇宙線の影響を直接受ける雲については、遮光よりも温室効果の方
が気候に与える影響がはるかに大きい。ちなみに、遮光の影響は昼
間だけだが、温室効果の影響は一日中である。
055-260
もっとも、(宇宙線の影響により)雲が増えて温室効果が増すことよ
りも、(その影響により別のエリアで逆に)雲が減って温室効果が低
下してしまうことの方が、ずっと重要になってくる。
055-261
温室効果は、温度の下降(放熱)を抑える働きをするのであって、加
熱の働きをするわけではない。加熱の働きをするのは、太陽光だけ
である。
055-262
つまり、雲が増えると、放熱は弱まるが、加熱も弱まるため、両者
の影響が相殺され、温度への影響は少なくなる。これに対し、雲が
減った場合は、放熱の強まりの影響が強く出てしまうのだ。
055-263
遮光が弱まり、加熱が強まるので、こちらも相殺するように思われ
るかもしれないが、そうはならない。温度が高いと、輻射(赤外線)
のエネルギー放出量が増えるので、冷える速度が増すのである。
055-264
それ故、昼間の加熱が強くて高温になっても、太陽が沈めば、すぐ
に冷めてしまい、夜間の冷え込みが強まるのである。このように、
雲が減ると、放熱の強まりの影響が強く出てしまうのである。
055-265
もっとも、雲には輻射(赤外線)を反射する性質があるから、雲が多
ければ、輻射のエネルギー放出量が多くても、冷える速度がそんな
に増すことはない。
055-266
だが、雲が少ないと、反射される分が減るため、放出された輻射の
エネルギーの多くが宇宙空間に出ていってしまうので、冷える速度
が増してしまうのである。
055-267
以上のことがわかれば、雲が増えることによる遮光の影響よりも、
雲が減ることによる温室効果の低下の影響の方が重大であることが
おわかりいただけると思う。
055-268
雲の働きについて、太陽光の反射(=遮光)のことは考えても、地表
からの輻射の反射(=温室効果)については考えないというのは、全
く公正さを欠く態度である。
055-269
また、雲の増加による温室効果の強化(→温暖化加速)のことは考え
ても、雲の減少による温室効果の弱化(→放射冷却の強化)のことは
考えないというのも、全く公正さを欠く態度である。
055-270
要するに、自分たちの信仰に都合のいいことは大々的に喧伝し、都
合の悪いことは逆に無視したり矮小化したりするわけである。毎度
お馴染みの流儀である。
055-271
そして、もう一つ、毎度おなじみの流儀がある。それは保存則の無
視である。あるエリアで雲が増えれば、その分、雲の原料となる水
蒸気が失われるのに、別のエリアでも雲が増えると説くのだ。
055-272
いわゆる「無尽蔵」論である。自然エネルギーでお馴染みの疑似科
学論である。「供給源である海から、どんなに遠く離れていても、
十分な量の水蒸気が必ず存在する」と説く教義なのだ。
055-273
つまり、「途中で雲の発生・発達のために消費されても、水蒸気は
尽きることなく、雲が発生・発達するに十分な量が存在するものな
のだ」と説いているのである。保存則無視の「無尽蔵」論である。
055-274
メディアが採り上げる宇宙線影響説は、自然現象原因説であり寒冷
化説であるため、地球温暖化説とは正反対で全く異質な説だと思っ
ている人が多いようであるが、実は論法は同じ邪説なのである。
055-275
地球温暖化説と、メディアが採り上げる宇宙線影響説は、一見、敵
同士であるように見えるかもしれないが、実は、同じ穴の狢なので
あり、同志でさえあるのである。騙されてはいけない。
055-276
メディアが採り上げる宇宙線影響説の「宇宙線が雲を増やす」とい
う教義は、間違いである。『宇宙線は、あるエリアでは雲を増やす
が、別のエリアでは雲を減らす』が正しい知識である。
055-277
また、増えた雲による遮光が寒冷化の一次的な原因なのではなく、
まず雲が減って温室効果が低下し放射冷却が強まることが一次的な
原因である。増えた雲による遮光は、二次的な原因である。
055-278
二次的な寒冷化原因となる雲の増加は、一次的な寒冷化原因となる
温室効果の低下のせいで発生する寒気によるものである。寒気によ
り大気が冷やされて雲が発生・発達するのである。
055-279
その寒気が発生する場所は、北極や南極だけではない。海から遠い
大陸内陸部が、緯度を問わず、そういう場所となる。雲が減り、温
室効果が低下して、放射冷却が強まるからである。
055-280
つまり、北半球の場合で言えば、北極の寒気が南下してくることで
寒冷化が進むのではないのである。マスゴミは、冬の寒さの説明で
は、必ず、北極の寒気の南下を言うが、これは間違った説明だ。
055-281
冬の寒さをもたらす寒気は、シベリア大陸からのものである。それ
が、見た目、北極の寒気団と区別がつかなくなって、北極から南下
しているように見えるだけだ。つまり、見かけの姿なのである。
055-282
それを実態として報じるとは、ガリレイを宗教裁判で裁こうとした
連中と何も変わらない連中である。『中世の暗黒時代』を未だに宗
教のせいにしている愚か者らしい恥さらしである。
055-283
もし北極の寒気が日本列島にまで張り出してくるようになったとし
たら、その時は、もう、完全な氷河期である。「小氷(河)期」など
と表現されるようなレベルの寒冷期ではない。
055-284
たとえば「冬将軍の到来」という表現は非科学的な表現だが、それ
でも「寒気の南下」という疑似科学的な表現よりは、遥かに害は少
ない。疑似科学は非科学以上に反科学的なもの(科学の敵)なのだ。
055-285
「寒気」ではなく、「寒波」なら、自然科学の概念ではないのであ
るから、「南下」と表現しても問題はない。もっとも、「寒波」の
場合は「襲来」と表現するのが一般的であるようだが。
055-286
昔の親たちは、たとえばエロや暴力シーンを「教育上、良くない」
とか「青少年に悪影響を及ぼす」と非難したものだが、科学の用語
や概念をデタラメに用いるのも、これらに匹敵するものである。
055-287
確かに「寒気の南下」という表現は、「地球沸騰」などのような煽
(あお)る表現ではないが、気象現象の正しい理解を妨げてしまうと
いう点では、勝るとも劣らぬ猛毒表現なのである。
055-288
事実、呆れるほど多くの人が「寒気は北極からやってくるのであっ
て、大陸からやってくるのではない。寒気は大陸で発生するのでは
ない。」として、一歩も譲らないではないか!
055-289
冬の寒さをもたらす寒気が大陸で発生することは、1970年代頃なら
中学生や小学校高学年でも知っていた。それが今では「専門家」と
称する大人たちでさえ知らないという学力低下ぶりなのである。
055-290
「寒気の南下」という表現へのこだわりぶりは、偏執狂的であり、
変態的な趣味とさえ言える。人の知能を破壊するという害がある表
現なのであるから。それとも、意図的なのか?
055-291
繰り返すが、寒気は南下してくるものではない。その多くは、大陸
で発生したものである。正しい理解を妨げる「寒気の南下」という
表現は、たとえ素人向けであっても、絶対に使うべきではない。
055-292
「寒気の南下」という説明を好むのは、もしかしたら「北風」のイ
メージのせいかもしれない。確かに、寒い季節の北風は冷たい。だ
が、(場所によるが)夏の北風は高温になることもあるのだ。
055-293
一方、冬の北極海沿岸では、南風の方が冷たいこともある。大陸の
方が海よりも低温になるからだ。「低温は必ず北(高緯度)の方から
やって来る」と思うのは誤りである。
055-294
シベリア高気圧から吹き出す寒気は、ほぼ全方向に吹き出すのであ
る。日本列島にやってくる寒気は、主に、そのうちの東方に吹き出
した分である。
055-295
これに洋上の低気圧や転向力の影響があって、方向が曲げられ、北
寄りの風(低緯度の方に向かう風)になるのである。これが、『冬の
季節風』というものである。
055-296
ちなみに、極偏東風は北極から吹いてくる風だが、日本でこの風が
吹きつけるのは、流氷が接近してくる頃の北海道のオホーツク海側
ぐらいなものである。
055-297
このように、冬の寒気の大部分は、大陸からやってくるものなので
ある。それが理解できないのは、あまりにも単純に「温度の低さは
緯度の高さだけで決まる」と思っているからであろう。
055-298
確かに、緯度は太陽高度(傾度)や日照時間を左右するため、日照量
を左右し、温度に大きく影響する。だが、温度は緯度だけで決まる
わけではない。特に重要なのが、陸と海との比熱の違いである。
055-299
陸は海よりも冷めやすいのである。それ故、同じ緯度でも、海と陸
とでは、温度がかなり違ってくるのである。また、同じ陸でも、沿
岸部と内陸部とでは、温度が全然違ってくる。
055-300
「専門家」どもは、「海水温」のことは話題にするが、陸地の温度
のことは一切話題にしない。したくないのだ。陸地は冷えやすく、
故に、寒気の発生場所であるということがバレてしまうからだ。
055-301
ちなみに、冬には北極よりもシベリア大陸の方が低温になる。とこ
ろが、我が国の「専門家」どもは「寒気は北極からやってくる」と
言い張って譲らないのである。筋金入りのペテン師たちである。
055-302
そして、これを正当化するための疑似科学が「偏西風の蛇行」論で
あり「北極振動」論なのだ。これらは、ともに、寒気の発生場所を
北極としている疑似科学である。
055-303
そして、こうしたトリックを指摘されると、必ずやるのが「北極と
は北極圏のことだ」という屁理屈説法であり、その際、シベリア大
陸まで「北極圏」に含めてしまうのである。
055-304
要するに、彼らは、陸が寒気の発生場所であるということを、死ん
でも認めたくないのであり、また、知られたくもないわけである。
狂信者か、そうでなければ、究極の恥知らずである。
055-305
陸は冷めやすい。それ故、雲の温室効果の影響を非常に大きく受け
る。雲があるのと無いのとでは、気温の下がり方が大きく違ってく
る。今の「専門家」たちは、そんなことも知らないのだ。
055-306
知っていたら、陸の雲の増減が気候変動の最大の要因であることに
気付くはずである。少なくとも、寒冷化の原因が内陸部の雲の減少
によるものであることが絶対にわかるはずである。
055-307
とにかく、彼らの話を聞いていると、陸で寒気が発生するというこ
とを話すのを徹底的に避けていることがわかる。ということは、気
候変動の本当の原因は、そこにあるということだろう。
055-308
事実、陸は地球の放熱器である。大陸である南極と、そうではない
北極と、気温を比べてみるといい。冬の気温は、広大な海に囲まれ
ている南極の方が高くなければならないはずなのに、逆である。
055-309
陸が地球の放熱器であることを知らない専門家がいたとしたら、そ
の者は完全な似非、名ばかり野郎である。気象予報士はその典型で
あるが、学者の中にもそうした噴飯ものはいる。
055-310
陸が地球の放熱器であるということがわかると、陸の上空の雲の多
い・少ないが気候に大きく影響してくることがわかる。なぜなら、
雲は地球の放熱器の働きを大きく左右することになるからだ。
055-311
地球の放熱器である陸の上空の雲が増えると、その温室効果により
放熱が邪魔されて、熱がこもり、温暖化する。逆に、雲が減ると、
放熱を邪魔するものが減るので、寒冷化するのである。
055-312
このように、地球の放熱器たる陸の上空の雲の増減が気候変動の本
当の原因なのであり、陸の上空の雲の増減を左右しているのが宇宙
線飛来量の増減なのである。
055-313
しかも、宇宙線飛来量と雲の量との相関性は、単純ではない。場所
により違ってくる。宇宙線飛来量が増える(減る)と、沿岸部では雲
は増える(減る)が、大陸内陸部では雲は減る(増える)のだ。
055-314
その結果、地球の放熱器の働きが強まる(弱まる)ため、地球は長期
的には寒冷化(温暖化)していくことになるのである。その一方で、
イメージ的には逆とも言えそうな傾向が見られるようになる。
055-315
それは、異常高温や集中豪雨といった現象が起きやすく(にくく)な
るという傾向である。こうした傾向が、物理的に物事を考えようと
したがらない人たちの認識力を完全に狂わせるのである。
055-316
異常高温や集中豪雨を温暖化と結び付けてしまうのは、温暖化のこ
とを熱帯化と勘違いしているからである。そして、この勘違いを力
付けてしまうのが、生き物の存在分布の異変である。
055-317
つまり、日本での場合、南方の生き物が北上してきたという温暖化
恐怖話である。だが、その生き物たちは、どうして『北上しても生
きることが出来る』ということがわかったのであろうか?
055-318
野生の生き物たちの世界には、そういうことを教える学校でもある
のだろうか? もちろん、答えは「ノー」である。従って、彼らが
そのような知識を有しているはずがない。
055-319
また、仮にそのような知識を有していたとしても、『北という方位
をどうやって知ったのか?』という問題が生じてくる。以上の問題
に気付けば、北上が温暖化のせいではないことがわかるはずだ。
055-320
生き物の北上は、何かによって移動させられることが原因である場
合がほとんどである。自然現象の場合、風や海流が運び屋や導き役
となるのが普通である。特に魚類の場合はそうである。
055-321
大陸で大気の放熱→冷却が進むと、そこに向かう低緯度海域からの
暖気流が強まり、さらに、その影響で海では暖流が強まる。こうし
た流れの影響で、生き物たちの北上現象が起きるのである。
055-322
ちなみに、暖流の強化は海水温を押し上げるが、だからこそ、冬の
寒気がやってくると、途端に海水温が急降下し、イワシが打ち上げ
られたりするのである。
055-323
ところが、世の中には、物理よりも「生き物」が好きな人間の方が
多いため、こうした冷静な見方が出来ない者が多いのである。彼ら
は生き物の異変を見せつけられると、パニックを起こしやすい。
055-324
『生き物のことしか見ないで、物理的なことを考えない』という態
度は、『天体の運動しか見ないで、力学的なことを考えなかった』
という中世暗黒時代の欧州人たちの態度と、同類の態度である。
055-325
また、『陸が気象や気候に与える影響を考えない』という態度は、
『地球の運動が天体の運動の見え方に与える影響を考えない』とい
う態度と、本質的に同じような態度だ。
055-326
要するに、自分の信仰に都合の悪いことは死んでも考えないという
ハレンチで強欲な態度である。別の言い方をすると、「愛国無罪」
ならぬ「信仰無罪」である。
055-327
宇宙線飛来量が変化すれば、陸の上空の雲の量が変化し、陸の放熱
器としての働きも変化する。極渦の乱れ、北極振動の不規則化、偏
西風の異常蛇行、これら全ての説明がつくのだ。
055-328
ところが、「専門家」どもは、陸の働きを一切認めず、もっぱら海
に根源的原因を求めている。「海水温」だの「海氷」だのといった
用語を用いた屁理屈に専念している。「海」偏執狂なのだ。
055-329
ちなみに、彼らは「海水温の上昇」というネタをよく口にするが、
これは、裏を返せば、「陸(地)の温度は上昇していない」というこ
とを物語っているとも言える。
055-330
実際、夏の猛暑(高温)の最も直接的な原因である熱エネルギーは、
大陸からではなく、海の方からやってくる。つまり、海水が大気に
エネルギーを与えているのである。これはアベコベな事態である。
055-331
なぜなら、海(水)は温暖化を抑える働きをすることになっていたは
ずであり、ならば、海水は大気から熱エネルギーを吸収するのでな
ければならないのに、逆に大気に与えてしまっているからだ。
055-332
それに、温室効果の温度上昇への影響が出やすいのは、海ではなく
陸である。ならば、なおさら、熱エネルギーは海からではなく大陸
から来なければならない。だが、実際は逆になっている。
055-333
「専門家」どもは「海水温の高さ」を絶叫するが、温室効果では陸
の方が温暖化が進むのであるから、陸の温度を基準とした場合、海
水温はむしろ低下していくことになるはずなのだ。
055-334
ところが、「専門家」どもは、陸との比較は一切しないのである。
陸との温度差は、風(特に季節風)の向きや強さにも影響するはずな
のであるから、こうした姿勢は全くおかしいと言わざるを得ない。
055-335
とにかく、奇妙なのは、海水温の高さを原因とすることはしても、
陸の温度の高さを原因とすることはしたがらないことである。よっ
ぽど陸の関与を認めるのがお嫌いなようである。
055-336
たとえ温暖化に結び付くことでもだ。実際、陸の高温化は、豪雨や
豪雪の説明を不可能にする。なぜなら、雲は高温にさらされると、
蒸発して消えてしまうからだ。
055-337
これでは、陸での豪雨・豪雪が説明できない。このように、陸の働
きというものは、たとえ温暖化の影響が出ている場合でも、都合が
悪いのである。だから、徹底的に無視するのだ。
055-338
このように、陸の働きを考えれば、「地球温暖化の影響」論の嘘や
インチキは簡単に見破ることができる。陸の働きを考えないから、
子供騙しのトリックに簡単にまかれてしまうのだ。
055-339
ならば、騙す側としては、変態的なまでの海洋偏執狂に徹さなけれ
ばならないのは当然のことであろう。かつては暖冬傾向を強めるも
のであったはずの北極海氷の減少も、厳寒の原因にするのだ。
055-340
北極海氷の減少と厳冬厳寒を結び付けようとする論は、どれもデタ
ラメである。たとえば、海洋研究開発機構と関係のある研究者によ
る『シベリア高気圧の強化』説は、そのいい例だ。
055-341
北極海氷が減っても、シベリア高気圧の中心が高緯度側に移動する
か、もしくは、その勢力圏が高緯度側に広がるだけで、日本列島側
への寒気の吹き出しが強まることは無い。
055-342
シベリア高気圧からの寒気の吹き出しが強まるのは、海氷が無くな
ることで温度が上がり、上昇気流が発生しやすくなった北極海の方
に向かう方向(すなわち、北)である。
055-343
従って、日本に厳冬をもたらすことはない。減少した北極海氷の再
生に貢献することになるだけである。ところが、海洋研究開発機構
は、この正論を盗用し、しかもデタラメに応用したのだ。
055-344
そうした破廉恥がバレて知れ渡ってしまったせいか、最近はマスゴ
ミやカスメディアの間でも人気が無くなってしまった。代わりにも
てはやされるようになったのが、『極渦の乱れ』説である。
055-345
それによると、北極海氷の減少が極渦の乱れをもたらし、偏西風が
蛇行して、寒気の流れ込みが強まって低温になるエリアとその逆に
なるエリアとが生じることになるという。
055-346
だが、北極海氷の減少で起り得るのは、極渦域の縮小や変形ぐらい
なものであって、乱れは起り得ない。ちなみに、極渦とは、北極点
を中心にして、極偏東風をひとまとめにした創作物である。
055-347
つまり、その実は、北極と赤道付近との間に生じる大気の大循環の
一部でしかないのである。よく聞く「偏西風」(ジェット気流)と同
類のものである。
055-348
また、大気の大循環の一部という点では、極偏東風は貿易風などと
同類である。従って、それが吹くエリアについては、貿易風などの
場合と同じく、『風帯』という表現が用いられるべきなのである。
055-349
ところが、「専門家」どもは、極偏東風帯という表現を用いず、そ
れよりもさらに高緯度の極高圧域を合体させて、「極渦」なるもの
を創作し、それを用いたがるのである。
055-350
貿易風帯については(風の吹き出し元となる)中緯度高圧帯を合体さ
せることはしないのに、極偏東風帯については、なぜ(風の吹き出
し元となる)極高圧域を合体させるのか?、その説明は一切無い。
055-351
要するに、極渦という創作物を話題にすることで、極偏東風のこと
を隠し、(極⇔赤道間の)大気の大循環のことに世間の関心がいかな
いようにしているのである。
055-352
つまり、「極渦の乱れ」や「偏西風の蛇行」とは、同緯度・異経度
における大気の大循環の様の不均一さが酷くなっている実態を隠蔽
するための目くらまし表現なのである。
055-353
同緯度・異経度における大気の大循環の様の不均一さが酷くなって
いる原因は、同緯度・異経度における温度分布の不均一さが酷くな
っていることである。このことをも隠蔽しているわけである。
055-354
つまり、「極渦の乱れ」や「偏西風の蛇行」による説明では、温度
分布の不均一さの酷さによって起きる現象を話の主役にすることに
より、温度分布の不均一さの酷さを説明しているのだ。
055-355
これは、結局、温度分布の不均一さの酷さにより、温度分布の不均
一さの酷さを説明していることに他ならない。つまりは、まわりく
どい同語反復でしかないのだ。
055-356
そもそも、「極渦」は乱れていて当然のものであるし、「偏西風」
も蛇行していて当たり前のものである。「極渦の乱れ」や「偏西風
の蛇行」が無い状態など、物理的にあり得ないことなのだ。
055-357
「極渦の乱れ」や「偏西風の蛇行」が無いためには、同緯度・異経
度における温度が等しくなければならなず、そのためには、同緯度
・異経度における地表の物性が等しくなければならない。
055-358
だが、現実の地球は、そうはなっていない。陸の所もあれば、海の
所もあり、故に、物性は等しくはならない。故に、温度は等しくは
ならず、故に、大気の大循環の様も同じにはならない。
055-359
よって、極渦の(縁の)形は円形にはならず(乱れ)、「偏西風」も円
環状にはならない(蛇行する)。つまり、「極渦の乱れ」や「偏西風
の蛇行」が無い図は、現実の地球の様を描いたものではないのだ。
055-360
では、一体、何を描いた図なのかというと、それは、物質の分布が
どこも一様・均一な地球、すなわち、『あまりにも単純化しすぎて
全く現実離れしたモデル』化された地球の様を描いたものなのだ。
055-361
そんなものを「温暖化する前の地球の様」と偽り、比較対照のため
の基準の図として用いているのが、「極渦の乱れ」論であり、「偏
西風の蛇行」論なのである。とんだ詐欺科学である。
055-362
ついでに指摘しておくと、偏西風(そのもの)が蛇行することは、無
い。正しくは『偏西風帯が蛇行する』である。言葉の使い方して実
にいい加減なのであり、素人らしさがむき出しになっている。
055-363
「極渦」についても、同様のことが言える。まず、その構成要素の
一つである極偏東風が蛇行することはない。蛇行するのは、極偏東
風帯である。
055-364
そして、もう一つの構成要素である極高圧域では、下降気流が生じ
ているのであるが、もうおわかりのように、極渦とは、実は、極付
近に中心を持つ高気圧のことなのである。
055-365
故に、極渦のふちの部分となる極偏東風帯は、「高気圧のふち」と
いうことになる。「高気圧のふち」が真円になっていないことを理
由に「高気圧の乱れ」などと恐怖を煽る人はいないだろう。
055-366
「極渦」の正体が高気圧であることがわかってしまうと、「極渦の
乱れ」という恐怖扇情が如何にバカバカしく人騒がせな説教である
かがわかるはずである。
055-367
そもそも、なぜ極の高気圧だけを「渦」と表現するのかが不思議で
ある。なぜ「シベリア渦」とか「太平洋渦」とか「チベット渦」と
いう言い方はしないのか、きちんと釈明すべきであろう。
055-368
どうも、世の中には、『渦』というものに神秘的な魅力を感じて虜
にしまう隠れオカルトファンが多いようである。風力発電用の風車
と同様に、何かが『回転』しているように見えるからだろうか?
055-369
ちなみに、『渦』は『乱流』と縁がある。『渦』は『乱流』とセッ
トで現れることが多いのだ。流れが『乱流』になると、『渦』が生
じているものなのである。この点に御注目いただきたいのだ。
055-370
というのは、「極渦」論では、「極渦」という概念が、「乱れ」や
「(偏西風の)蛇行」という概念と関連付けされているからである。
これらは『渦』と『乱流』との関係をイメージさせ得るものだ。
055-371
つまり、用語を覚えただけで科学を理解した気になっている知った
かぶり人間たちにとっては、流体力学的な内容のある話であるよう
に思えて(錯覚して)しまうのである。全く困った連中である。
055-372
渦と蛇行や乱れとのセットのことを言うのなら、(極以外の)高気圧
や低気圧と偏西風帯や極偏東風帯との蛇行のセットにこそ、注目す
べきである。本当に流体力学に通じている人なら、そうする。
055-373
つまり、高気圧や低気圧などがあると、偏西風帯や極偏東風帯は蛇
行するものなのであり、極偏東風帯は極渦のふちの部分をなすもの
なのであるから、極渦は乱れた状態になることになるのである。
055-374
一方、高気圧や低気圧は温度分布のムラによって生じる。つまり、
「極渦の乱れ」が温度分布のムラを生じさせているのではなく、温
度分布のムラが「極渦の乱れ」を生じさせているのである。
123456789012345678901234567890
055-375
もうおわかりのように、「専門家」どもは因果アベコベ論を展開し
ているのである。その理由は、根源的な原因を北極ということにし
たいからである。しかも、北極は大陸ではなく『海』である。
055-376
とくれば、黒幕または仕掛け人が何者か、おおよその見当はつくだ
ろう。それは、おそらく、JAMSTEC、 すなわち、海洋開発研究機構
と関係のある連中である。
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事実、JAMSTECは北極海の調査を行っているし、今後も行う計画であ
る。この事業にはかなりの利権が絡んでいると思われ、ならば、宣
伝のために北極をネタにしたバカ騒ぎをすることもあるだろう。
055-378
もっとも、北極をネタにした騙しをやっているのは、JAMSTECだけ
ではない。北極が騙しのネタにされるのには理由がある。視覚に訴
える効果が極めて大きいからだ。そのヒントは、世界地図である。
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効果の最も大きいのは、メルカトル図法の世界地図である。高緯度
ほど拡大されるため、北極点は赤道並みの長さを有する線となり、
北極(海)の面積は、ユーラシア大陸よりも大きくなる。
055-380
このように描かれた北極(海)は、全経度に及ぶ巨大なエリアとなる
ため、全世界にただならぬ影響を及ぼしてしまうかのように錯覚さ
せる視覚的効果があるのである。
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さらに、もう一つ、強力な視覚的効果がある。それは、北が上にな
るように描かれるために、北極が最上位に描かれ、いわゆる『天』
をイメージさせるものになっているということだ。
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このため、天罰が下るように、北極の影響が全世界に及ぶと勘違い
する人が多くなるわけである。この効果は、メルカトル図法だけに
見られるのではない。面積が正確な他の図法にも見られるのだ。
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高緯度で面積が拡大されない図法では、高緯度ほど横のサイズが小
さくなるので、ピラミッド社会の人口分布図のようになり、北極は
その頂点(最上階級)に位置する存在となる。
055-384
そして、北極から伸びる経線は、まるでトップ・ダウンの命令系統
のように見える。それ故、『天』とか『神』とかを崇めない現実主
義者たちにも、強力な惑わし効果があるのだ。
055-385
一方、北極が中心に描かれた方位図法等の地図では、経線は北極が
世界の中心であるかのように印象付ける効果を生む。また、緯線は
北極の影響が波動のように世界に広がっていくような印象を生む。
055-386
このように、地図というものは、接し方を誤ると、人を惑わす猛毒
となり得るものなのである。この毒にやられないようにするには、
地球儀を横に倒した状態にして(世界を)眺めてみるといい。
055-387
そうすれば、北極が頂点に位置するものでもなければ、世界中に影
響力が及ぶ中心地でもない、一(いち)ローカルエリアでしかないと
いう事実に気付くことができるようになるだろう。
055-388
そして、さらには、「こんなちっぽけなエリアが、北半球の広いエ
リアに冬の厳しい寒さをもたらすことができるのか?」という抱い
て当然の疑問を抱くことも出来るようになるだろう。
055-389
その結果、「専門家」どもが説く北極の影響力の大きさに疑問を抱
けるようになるだろう。事実、「専門家」どもは、冬以外の季節に
なると、北極(の影響力)のことなど見向きもしなくなるのだから。
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冬だけ北極を原因とするのは、冬の寒気の発生場所を北極としてい
るからだ。だが、この信仰は、冬に寒くなる原因が地軸の傾きにあ
るということがまだ知られていなかった時代の遺物である。
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つまり、地軸が傾いた状態での公転により、太陽高度(傾度)や日照
時間が変化することが原因であることが知られていなかった時代の
欧州人は、北極の氷を寒さの原因としていたのだ。
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そんな歴史時代の誤信を日本国民に刷り込もうとしているのが、我
が国の政府、自民党である。もちろん、その目的は利権貪りと売国
の正当化で、特に英国からの洋上風力発電施設の輸入促進である。
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