054-01
寒気は、大気が冷えることにより生じる(寒気になる)。ところが、
地球全体(あらゆる空域)が均等に冷えたのでは、寒気は生じないこ
とになるのである。なぜか?

054-02
たとえば、夜のエリアでは、その全域で大気は冷えるはずなのであ
るが、寒気が生じているとみなされるエリアは、その一部でしかな
い。ここに、寒気という言葉の意味の問題がある。

054-03
もうお気づきかと思うが、寒気とは、低気圧などと同様に、「温度
が何度以下」といったような絶対的な基準で決まるものなのではな
く、『周囲に比べて温度が低い』という相対的なものなのである。

054-04
そして、このことから、寒気というものは一部のエリアでしか生じ
ないものであるということがわかる。ちなみに、これは、真の寒冷
化説を理解する上でも欠くことのできない重要な知識である。

054-05
というのも、寒冷化というものは、地球全体が均等に冷えることに
よって進行する現象ではないからである。そのことを理解するため
の話から、まずは始めようと思う。

054-06
最初に考えて欲しいのは、「大気が冷えると、どうなるか?」であ
る。すると、気体分子の熱運動が不活発になり、気圧が下がること
は、御存知であろう。そして、その影響で、体積が縮むことも。

054-07
そう、大気というものは、冷えると、気圧が低下し、体積が小さく
なるのである。従って、大気が寒気になると、気圧が下がって、体
積が小さくなるのである。

054-08
そして、冷え方が強いほど、気圧が低くなり、体積が小さくなるの
である。以上のことに気付けば、寒気というものは、決して(自力
で)張り出してくるものではないことがわかるはずである。

054-09
なぜなら、体積が減ることで張り出してこれるわけがないからであ
る。体積が減れば、むしろ、退いていくはずである。そうなれば、
気温は下がるどころか、逆に上がることになるはずだ。

054-10
なぜなら、体積が減れば、そこに周囲から大気が流れ込むことにな
るからである。といっても、大気が冷えるエリアから流れ込むこと
はあり得ないから、そうでないエリアから流れ込むことになる。

054-11
つまりは、温度が高い(∴気圧が高くなろうとする)低緯度のエリア
からである。そうなれば、気温が上がるのは当然のことであろう。
そして、気温が高くなるエリアが増えるのも。

054-12
そして、気温が高くなるエリアが増えれば、全エリア中で高温のエ
リアが占める(面積の)割合が多くなる。これが、「地球規模の温暖
化」の正体である。

054-13
つまり、実際には地球規模の温暖化が起きていないのに、一部のエ
リアで大気が冷える(寒気が生じる)状況になると、高温のエリアが
増えて、地球規模の温暖化が起きたような状況になるのである。

054-14
以上のことがわかれば、一部のエリアで寒冷化が進むと、「地球規
模の温暖化が進んだ」と錯覚するような状況になることが理解でき
るようになるはずである。

054-15
もちろん、一部のエリアで寒冷化が進むと、その影響は、やがては
地球の全域に及ぶことになる。なぜなら、高温の大気のエリアが増
えると、その体積が増え、気圧が下がることになるからだ。

054-16
膨張して気圧が下がれば、温度が下がる。ただし、寒冷化が進むの
が一部のエリアである場合は、この影響は小さい。むしろ、高温の
大気の移動による熱エネルギーの移動の影響の方が大きい。

054-17
つまり、『寒冷化が進む一部エリア』に向かって高温の大気が移動
することにより、高温エリアの熱エネルギーが移動させられ、高温
エリアの熱エネルギーが失われていく影響である。

054-18
これは、多くの先進国が属する温帯気候のエリアにいては、なかな
か気が付かないものである。むしろ、高温の大気の移動のせいで気
温が高くなることに目を奪われてしまう傾向が強い。

054-19
それはともかく、ここで考えていただきたいのは、『寒冷化が進む
一部エリア』に向かって移動した高温の大気が、移動後にはどうな
るのかということである。

054-20
寒冷化が進むエリアに移動すれば、高温の大気は冷やされ、気圧が
下がって、体積が縮小する。だが、その前段階で起きることを考え
なくてはならない。それは、上昇である。

054-21
寒冷化が進むエリアには、低温の大気が存在する。従って、高温の
大気がそこへ移動すれば、重さの違いから、低温の大気の上に上が
ろうとして、上昇する。

054-22
低温の大気の上に上がった高温の大気も、やがては冷えて体積が縮
小する。すると、重くなるので、その下になっている(低温の)大気
は圧し潰され、水平方向に広がっていこうとする。

054-23
これにより、低温の大気、すなわち、寒気は周囲に張り出していく
ことができるのである。逆に言うと、この働きがなければ、寒気が
張り出していくことはないのである。

054-24
なぜなら、何度も言うように、大気は冷えると体積が縮小するから
である。寒気が張り出していくためには、それを(上から)押し出し
たり、(横から)引き出したりする働きが必要なのである。

054-25
そして、そういう働きをしてくれるのが、実は、高温の大気なので
ある。冬の場合、高温の大気を生み出すのは、高海水温である。だ
から、ラニーニャの冬は寒く、エルニーニョの冬は暖冬なのだ。

054-26
この『高温の大気が寒気を張り出させる働き』については、なぜか
説明されないことが多い。ならば、「専門家」でも知らない者が多
いのも無理は無かろう。そこで、この働きについて説明する。

054-27
まずは、寒気を押し出す働きについて。既に054-21〜054-22で説明
済みだが、話の続きがある。(高温の大気が)冷えて体積が縮小する
と、重くなって下にある寒気を押し出すだけではないのだ。

054-28
以前にも述べたように、冷えて体積が縮小すると、そこに周囲から
高温の大気が(新たに)流れ込んでくるのである。もちろん、低温に
なった大気の上に流れ込んでくるのだ。

054-29
低温になった元「高温の大気」は、重くなって、下の大気を圧し潰
すのであるから、その分布高度が下がり、その上の空域は気圧が低
くなる(∴高温の大気が流れ込む)わけである。

054-30
そして、この『上に流れ込んだ高温の大気』も、やがては冷えて、
下になっている大気を圧し潰し、沈下する。すると、その上に高温
の大気が流れ込んで…ということが繰り返されることになる。

054-31
するとどうなるかは、もうおわかりであろう。下降気流が生じるこ
とになるのである。高気圧の下降気流は、このようにして生じる。
高気圧の上部は、実は、低気圧になっているのだ。

054-32
つまり、上部(高空)から高温の大気が吸い込まれ、それが冷えて低
温になった大気が下部(低空)から吹き出しているわけである。寒気
は暖気の供給があって体積(存在範囲)が増えていくものなのだ。

054-33
そして、ここで忘れてもらっては困るのが、上部から吸い込まれる
(高温の)大気の体積よりも、下部から吹き出してくる(低温の)大気
の体積の方が小さいことである。

054-34
(上部から)吸い込まれた(高温の)大気は、冷やされて(下部から)吹
き出してくるのだから、その間に体積が小さくなってしまうのは当
然のことである。

054-35
そして、『流れ込む高温の大気の体積よりも、吹き出してくる低温
の大気の体積の方が小さい』ということは、『吹き出してくる寒気
の量よりも、流れ込む暖気の量の方が多い』ということである。

054-36
ならば、その周囲が、寒気よりも暖気(の流れ)に晒され、高温にな
るのは、当然のことであろう。愚か者たちは、この現象を「地球規
模の温暖化」だの「沸騰」だのとほざいているのである。

054-37
暖気は、寒気と出合うと、上昇して、寒気の上、すなわち、高空を
流れるようになってしまうが、その手前のエリアでは、低空を流れ
ることができるので、気温が上がる一方になるのである。

054-38
このため、寒気が張り出してきているエリアでは気温が低くなるの
だが、その周囲では逆に気温が異常に高くなり、その結果、気温の
極端な較差が生じることになるのである。

054-39
また、それ故に、寒気が(観測地点まで)張り出してきたり、(大気
の大循環の影響により)移動してきたりすると、気温は一気に急降
下するのである。

054-40
これまでの話から、温暖期から寒冷期への移行は急激なものになる
ということがわかると思う。しかも、寒冷期への移行の直前には、
それとは正反対の異常高温状態になるのである。

054-41
以上の話からもわかると思うが、寒冷化の非常にタチの悪いところ
は、それが進行しているにもかかわらず、見かけ上、それとは正反
対の現象(異常高温)が起きることである。

054-42
だから、小氷河期の欧州は、それに気付くのが遅れて、それへ対処
が手遅れとなり、やむなく、非道な植民地主義に走らざるを得なく
なってしまったのである。

054-43
寒冷期の気温・海水温は、株価に似ている。暴落直前が、最も高値
になるのだ。欧州の「地球沸騰」信仰は、『歴史の繰り返し』にす
ぎない。

054-44
歴史を繰り返すのは、経験には学んでも歴史には学ばないからだ。
だから、自称「進歩派」は「地球温暖化」や「地球沸騰」を確信す
る。

054-45
もっとも、相手が人間や人間社会ではなく、大気などのような物質
である場合は、歴史に学ばなくても、物質の法則を尊重すれば、真
相を見抜くことができる。

054-46
ちなみに、歴史に学びたがらない者は、物質の法則を嫌うようであ
る。事実、彼らは、大気が冷えると、気圧が下がり、体積が縮小し
て、重くなるということを認めたがらない。

054-47
だから、大陸内陸部で大気が冷やされた場合は、暖気の供給が無い
限り、寒気は張り出しては来ず、逆に後退していくものなのだとい
う科学的事実が全く理解できないのである。

054-48
既に説明したように、寒気は、その上に流れ込んでくる暖気に押し
出されることにより張り出していくのであって、決して自ら張り出
していくものなのではない。

054-49
さて、『高温の大気が寒気を張り出させる働き』には、今まで述べ
た『上から押し出す』の他に、もう一つ、『下から引きずり出す』
というのがある。

054-50
暖気が寒気と出合うと上昇するが、その際、上昇する暖気と接して
いる寒気が引きずられて上昇する。すると、寒気の側も気圧が下が
るため、寒気が(暖気が存在する方向へ)引き寄せられるのである。

054-51
温度が異なる大気が出合うと、大気の上昇が生じるせいで、出合っ
たところの気圧が低くなるのである。そのせいで、低温の大気が引
きずり出されることになるわけである。

054-52
ところが、奇妙なことに、異なる温度の大気が出合うと低圧帯が生
じることは、教えられていない。これでは、真相を解明できるわけ
がない。

054-53
事実、「専門家」どもは「風がぶつかる」などという自然現象とし
ては物理的にあり得ないことを平気で口にする。実際には、温度が
異なる大気が出合って上昇し、低圧帯が生じているのだ。

054-54
話を『高温の大気が寒気を張り出させる働き』に戻すと、『上から
押し(潰して下から)出す』働きよりも、『下から引きずり出す』働
きの方が強力である。

054-55
ただし、『下から引きずり出す』働きにより寒気が張り出すことが
できるのは、暖気と出合うエリアまでであり、それ以上先には張り
出していくことができないのである。(上昇してしまう。)

054-56
従って、寒気が張り出していくためには、暖気との境界部分が暖気
側へ侵攻していかなければならず、そのためには、寒気全体の体積
が増えなければならない。(当たり前のことだが。)

054-57
そして、寒気全体の体積を増やすのが、上(高空)からの暖気の供給
なのである。従って、相対的に重要なのは、むしろ、『上から押し
出す』働きの方になるのである。

054-58
繰り返すが、寒気の体積が増えるためには、その増える分よりも体
積が多い暖気の供給が必要なのである。ということは、かなりの量
の暖気の流れがあるということである。

054-59
この暖気の流れのせいで、気温が異常に高くなるのである。これを
「沸騰」などと解説するのは、無知の極みである。そんな解説をす
る奴らが「専門家」と呼ばれている時代なのだ。

054-60
話を寒気の張り出しに戻そう。寒気が張り出すためには暖気の供給
が必要だが、地球上では暖気の供給に貢献するものが発生すること
がある。それは、低気圧である。

054-61
御存知のように、低気圧は、下部(低空)では大気を吸い込み、上部
(高空)では大気を吹き出している。それ故、下部からは寒気を引き
出し、上部からは暖気を供給することになるのだ。

054-62
冬に低気圧が発生しやすいのは、海である。陸よりも温度が高いか
らである。そして、海水温が高ければ、低気圧が発達しやすくなる
ので、寒気を張り出させる働きが強まることになる。

054-63
ラニーニャの冬が、このケースである。逆に、海水温が低ければ、
低気圧が発達しにくくなるので、寒気を張り出させる働きが弱くな
り、暖冬となる。エルニーニョの冬が、このケースである。

054-64
エルニーニョになると暖冬になるのは、大陸で冷やされている大気
を張り出させる働きが弱くなるからである。大気が冷やされると体
積が小さくなるのだから、これは当然のことである。

054-65
呆れたことに、マスゴミは、海水温の低さがもたらしている暖冬を
温暖化のせいにしている。海水温の低さと温暖化が、どうして結び
つくのか、その説明は一切無い。

054-66
ちなみに、海水温の低さの原因であるエルニーニョは、ラニーニャ
により太平洋の海水が有する熱エネルギーが失われ、低エネルギー
状態になったために起こる現象である。

054-67
つまり、温暖化は全く関係の無い現象なのである。むしろ、寒冷化
(もしくは、その原因となる気候不安定化)が原因で起こる現象なの
である。温暖化で海水が低エネルギーになるわけがない。

054-68
ちなみに、地球温暖化説が主張する冬のエルニーニョ(傾向)は、高
緯度が温暖化することによって起きるものだ。だが、現実は、そう
はなってはいない。

054-69
事実、ロシアなどは厳寒にさらされている。マスゴミは、例によっ
て例の如く、気温の高い地域のことばかり報じて、その逆の地域の
ことは報じない。

054-70
何より、今現在のエルニーニョは、昨年の夏には既に始まっていた
のであり、冬まではラニーニャだったのであるから、ラニーニャの
反動である(温暖化のせいではない)ことは明らかである。

054-71
エルニーニョは、太平洋上の貿易風が弱まることにより生じるとさ
れているのだが、その原因は、熱帯海域の上昇気流の弱化であり、
そのまた原因は、同海域の海水温(熱エネルギー)の低下である。

054-72
一方、貿易風は熱帯海域の海水を東から西に向かわせようとする働
きをするが、これが弱まると、反対向きの流れが生じ、暖水が流れ
てくるので、太平洋東部の海水温を押し上げることになる。

054-73
ラニーニャの時の太平洋西部のような状況だと思えばよい。アメリ
カ大陸内陸部が低温であればあるほど、海から陸に向かう風は強ま
るのであるから、海流もそうなることになる。

054-74
いずれにせよ、エルニーニョもラニーニャも、温室効果による温暖
化によって激化する現象ではなく、不均一な寒冷化によって激化す
る現象なのである。

054-75
そもそも、ラニーニャもエルニーニョも、温度が均一では物理的に
生じ得ない現象である。従って、それらが激化することを説明する
ためには、温度分布の極端化が説明できるのでなければならない。

054-76
温室効果(の高まり)では、一年を通しての温度分布の極端化は説明
できない。夏のそれに関しては、そこそこ説明できるが、陸と海と
の温度上昇の度合いの関係が実際のそれとは逆になってしまう。

054-77
海から遠い大陸内陸部ほど、温室効果の影響は大きくなるはずであ
り、故に高温になるはずなのに、実際は(フェーン現象の影響を受
けたエリアを別にすれば)その逆になっている。

054-78
結局、温度分布の極端化を説明できるのは、不均一な寒冷化だけな
のである。不均一な寒冷化とは、具体的には、大陸内陸部で放射冷
却が強まることによる寒冷化のことである。

054-79
放射冷却が強まるためには、雲が減ればよい。では、大陸内陸部で
雲が減るためには、どうあればよいのかというと、沿岸部で雲が増
えればよいのである。

054-80
雲の原料となる水蒸気は海で供給されるのであるから、沿岸部で雲
になり、雨になって降って(落ちて)しまえば、その分、大気中の水
蒸気が失われるのであるから、内陸部では雲が減ることになる。

054-81
では、沿岸部で雲が増えるためには、どんなことがあればよいのか
というと、それは宇宙線の飛来量の増加である。これが、水蒸気が
雲になるのを促進し、雲が増えることになるのである。

054-82
つまり、宇宙線の飛来量の増加は、雲の分布の極端化を招き、その
結果、大陸内陸部の放射冷却を強化して、不均一な寒冷化を招くの
である。

054-83
このように、宇宙線には、雲の分布の極端化を招き、不均一な寒冷
化を招く働きがあるのである。だが、多くの人は、この科学的事実
を受け入れていない。その原因は、マスメディアの不義にある。

054-84
その不義とは、「宇宙線は、地球の全域で雲を増やす。そして、そ
の影響により、太陽光が遮られ、地球は均一に寒冷化していく』と
いう間違った説『だけ』を報じてきたことである。

054-85
そんな情報環境では、多くの人が「地球寒冷化は、太陽光が遮られ
ることにより起きるのであり、しかも均一に起きる」と頑なに信じ
て異説を一切受け付けなくなるのは当然のことであろう。

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