029-01
専門知識のある者を騙しきれないのなら、そうでない者たちを洗脳
すればよい。圧倒的多数派なのだから、社会的・政治的には、これ
で成功する。これが、ガス不透明説の目指すところのものである。

029-02
事実、ガス不透明説では、温室効果が生じる仕組みについての説明
が全く無い。前にも指摘したように、「不透明だから」という説明
では、吸収説にも反射説にも取れてしまう。

029-03
つまり、肝心なことを述べていない(ごまかしている)説なのだ。ま
ともな科学者なら、こんな説は絶対に認めはしない。認めるのは、
専門的な話を嫌がる素人や門外漢ぐらいなものだ。

029-04
事実、ガス不透明説を広めたのは、文系人間たちである。最初に提
唱したのも、おそらく文系人間だろう。なぜなら、文系人間は言語
表現力が豊かだからだ。煙に巻く表現ぐらい、朝飯前だろう。

029-05
ガス不透明説は、自然科学的には空理空論にすぎないが、犯罪学的
には極めて重要な説である。なぜなら、それは、地球温暖化説ブー
ムを主導しているのが文系人間であることを教えてくれるからだ。

029-06
実際、地球温暖化説ブームを煽っている学者には、経済学者や法学
者が多い。経済界では、金融業者や石油業者等が煽っている。政治
家やマスコミ人間に至っては、もはや言うまでもあるまい。

029-07
話し手が文系人間なら、専門的なことが説明出来なくても、突っ込
まれることはない。まして、聞き手が文系人間なら、専門的な話は
不要だ。そういう恵まれた立場を悪用しているのである。

029-08
とにかく、そういう人たちの間でなら、中身の無い説でも、信仰は
どんどん広まっていくことが出来るというものだ。そして、困った
ことに、この社会現象は、理工系人間の間でも見られるのである。

029-09
理学・工学の分野では、専門が違うと全然知らない・分からないと
いうことが珍しくない。それ故、理工系人間でも、テーマによって
は、文系人間と同レベルの存在になってしまうことがあるのだ。

029-10
ならば中立や第三者の立場をとればいいものを、裸の王様よろしく
知ったかぶりしてニセ科学を肯定する立場をとってしまう見栄っ張
りな理工系人間が世の中には存在するわけである。

029-11
そういう権威主義者たちが素人や門外漢の前で『通』を装うのに大
いに役立つのが、ガス不透明説というわけなのである。もちろん、
以上のことは、文系人間についても言えることである。

029-12
ガス不透明説は、世間を騙そうとしている勢力に、二つの大きな貢
献をした。まず一つは、素人や門外漢を抱き込むことで社会規模の
集団ヒステリ(=環境ファッショ)を生み出したことだ。

029-13
そして、もう一つの貢献は、「温室効果が生じるメカニズムなど、
どうでもいい」とする風潮を広めたことだ。これが、ニセ科学の無
限の進化(新種の発生!)を可能にしたのである。

029-14
なぜなら、(温室効果が生じる)メカニズムがどうでもいいのなら、
デタラメなメカニズムをでっち上げても問題にされることは無くな
るからだ。

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