004-01
陸地に水をもたらしてくれるのは、(雨)雲である。だが、雲の発生に必要な水は、陸地には存在しない。それは、海などの別の場所に存在する。つまり、水は、別の場所から移動してきたのだ。

004-02
だが、雲(水)自体には、移動能力は無い。それは、風が運んでくれるのである。経済学者たちは、この運搬コストがいくらになるか?、計算してみるがいい。

004-03
風が吹かなければ、陸地には水がもたらされなくなる。そうなれば、多くの生命が生存し得なくなる。経済学者たちは、そうなった場合の損失がどれほどになるか?、計算してみるがいい。

004-04
以上のコストや損失の計算をするだけでも、風力が決してタダではなく、実は非常に高くつくエネルギーであることが、嫌でもわかるようになるはずである。だからこそ偽善者たちは計算しないのだ。

004-05
金の話は不快だったかもしれない。だが、金で説明されないと認めたがらないのが、政治家・役人・経済人・マスコミ人間というものなのだ。この醜い実態を、少しは知っていただきたかったので…。

004-06
話を風に戻そう。風が全く吹かなければ、(雨)雲は移動できないので、雨は、陸地では降らず(乾燥、砂漠化)、海などの水が蒸発する場所でばかり降るようになる(多雨)。

004-07
このことから、もし風が弱まると、(雨)雲の移動が鈍り、その影響で、内陸部は乾燥し、沿岸部は(逆にその分)多雨になることがわかるだろう。つまり、気候が極端化するわけである。

004-08
したがって、もし風車が雲を運ぶ風(気流)を弱めるならば、気候の極端化が起きることになる。もっとも、雲と風車とでは高度が異なる。だが、上空の気流と低空の気流とは決して無関係ではない。

004-09
たとえば、上空の気流と低空の気流とが同一の流れである場合、すなわち、両者が一つの大きな流れの一部である場合がある。この場合は、空気の粘性というものが効いてくる。

004-10
空気に粘性があると、上空での流れが、低空での流れの悪さに、足を引っ張られる形になる。つまり、(流れの悪い低空からの)引き摺りが、上空の気流にとって、抵抗となるわけである。

004-11
ちなみに、空気の粘性による影響は、速度や面積が大きいほど、強くなる。このため、人間の日常生活においては認識されにくいが、スケールの大きい気象の世界では無視できぬ強さになる。

004-12
もし空気に粘性が全く無かったとしたら、たとえば、風で海流が生じるようなことは起こらない。ちなみに、海流系は風系(貿易風、偏西風、極偏東風…等)と密接な関係にある。

004-13
上空の気流が低空の気流の影響を受けるケースをもう一つ。それは、両者が循環をなしている場合、すなわち、両者が一つの循環の一部である場合だ。ちなみに、この場合、両者の向きは逆になる。

004-14
(循環の一部である)低空での流れの悪さは、循環しようとする空気にとって、(循環という)運動の障害となる。循環が阻害されれば、(やはり循環の一部である)上空での流れも悪くなる。

004-15
以上のように、低空での流れの悪さは、上空での流れに(悪)影響を及ぼすのである。となれば、風車の乱造は、気候の極端化の原因となり得るだろう。実は、それが原因と考えられる例があるのだ。

004-16
たとえば、中国における気候の極端化である。内陸部になる北部では乾燥、海に(比較的)近い南部では大雨の被害が出ているという。実は、中国でも風車の乱造が推し進められているのだ。

004-17
もっとも、環境ファシストたちは、この現象をCO2のせいにしている。そこで、話は逸れるが、次回からは、この地球シミュレータを用いたトリックを解明してみたいと思う。

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