003-01
ここからは「気象や気候における風の役割」について説明する。今までの話からおわかりのように、風力発電は、これから説明する風の自然界における重要な働きを阻害するものである。

003-02
風とは、空気が動く(移動する)現象である。空気が動けば、それに乗って、エネルギーや様々な物質も移動する。つまり、風は「運び屋」なのだ。この働きが、気象や気候に重大な影響を及ぼす。

003-03
風が運ぶものの中で、気象や気候に直接関与してくるのが、「熱(寒・暖)」と「水(水蒸気)」である。風がこれらを運んでくれるからこそ、地球は生命が存在し得る環境にあるのだ。

003-04
水(水蒸気)の働き(重要性)を認識している人はそこそこいるが、風のそれを認識している人はごく少数である。この困った状況は、著しく偏った教育や報道の産物である。まことに許し難い欺瞞だ。

003-05
風が無ければ、水の恩恵(水分、温度変化幅抑制、…等々)を授かることもできない。まずは、最もわかりやすい、この辺りのことから話を始めることにする。

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