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 N┃→          仮想力線電磁気学
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●第92回 第4章・遠隔作用と疑似近接作用(その22)

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当メールマガジンを御購読いただき、誠にありがとうございます。
たびたび発行が遅れてすみません。

さて、今回も遠隔作用と関連のある話です。
前回の続きで、エネルギー配分が偏る話についてです。
より具体的には、マックスウェル電磁気学におけるエネルギーの授受に関する解
法のトリックについてです。

エネルギーの放出には、反作用という概念が大きくかかわってくるのですが、実
はそこにトリックが隠されているのです。
今回は、その話の二回目です。

なお、このメルマガは等幅フォントで御覧下さい。

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89.無線、電波メディア
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マックスウェル電磁気学の欠陥は、空間を電磁気作用に関係あるものとしている
ために、『反作用を及ぼしてくるもの』の影響が無視されてしまうことになって
いることです。
たとえば下図のように、物体Aが物体Bに誘導によって生じる電磁気作用を及ぼ
して仕事をするという問題では、『反作用を及ぼしてくるもの』(物体B)の影
響が無視されてしまうのです。

  ○       ○
  A       B

ですから、マックスウェル電磁気学のボロが出ないようにするには、物体Bの影
響がほとんど無視できるほどに小さくなるようにすれば良いわけです。
そして、そのためには、前回示した以下の二つのトリックを用いれば良いわけで
す。

 1.物体B(反作用を及ぼしてくるもの)を、物体A(エネルギーを放出す
   るもの)から遠ざける。

 2.物体A(エネルギーを放出するもの)に、人為的な強制力を加えること
   によって、決められた通りの運動をさせる。

ならば、これらの条件を満たす問題とは、具体的にどんな問題でしょうか?

答えは、無線(通信)です。
物体Aを送信機のアンテナ内の荷電粒子、物体Bを受信機のアンテナ内の荷電粒
子と見て下さい。
条件を満たしているのがわかると思います。

無線(通信)というものは、ふつう、送信機と受信機とが、ある程度離れていま
すよね。
ですから、「1.」の条件が満たされていることになります。

また、送信機というものは、人為的に電波を放出するものです。
つまり、送信機のアンテナ内の荷電粒子は、強制力によって運動させられている
のです。
ですから、「2.」の条件も満たされることになるわけです。

そんなわけで、無線(通信)では、マックスウェル電磁気学の致命的欠陥が表面
化してこないわけです。
そして、無線(通信)の分野は、マックスウェル電磁気学が最も重要視される、
それも実用分野なのです。
そういうわけで、マックスウェル電磁学は、その欠陥が表沙汰にならず、むしろ
逆に、その有用性ばかりが注目されることになってしまったわけです。
多くの科学者・技術者が、マックスウェル電磁気学の重大な欠陥…というより矛
盾に気付かなかったのは、こういう理由です。
皮肉なものですね。

さて、ついでながら、無線(通信)を用いて業務を行っているものの一つが、ラ
ジオやTVなどの電波メディアです。
NHKは、我が国を代表する電波マスメディアですね。
特にマスメディアの場合、電波出力が大きく(=強制力が強い)、しかも送信所
がかなり離れた所にありますから、なおさら上記の条件が満たされてしまうので
す。
ですから、マックスウェル電磁気学の矛盾に気付きようがないのです。
そういうわけですから、NHKなどが、頑なに、マックスウェル電磁気学を前提
とする理論、すなわち、相対論や量子論をヨイショするのは、無理もないことな
のです。
このことを彼ら自身が悟らない限り、彼らはこれからも特定の学説を贔屓する偏
向報道を続けることでしょう。(余談ですが。)

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90.自然現象ではボロがむき出しに
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さて、それでは今度は逆に、上で示した二つの条件を満たさない問題とはどんな
問題か?、考えてみましょう。

話の都合上、順番が逆になってしまうのですが、まず、「2.」の条件を満たさ
ない場合を考えてみて下さい。
それは、すなわち、『エネルギーを放出するもの』(物体A)に、人為的な強制
力が加えられていない場合ですね。
つまり、人間が一切制御しない自然現象的な問題のことです。

このように、自然現象的な問題では、マックスウェル電磁気学のボロが出やすく
なってくるのです。

そして、これに、さらに、「1.」の条件を満たさないことになると、矛盾は決
定的なものになります。
それは、すなわち、『反作用を及ぼしてくるもの』(物体B)が、『エネルギー
を放出するもの』(物体A)の近くに存在する場合です。
この場合は、物体Bの影響がもろに出ます。
このため、マックスウェル電磁気学の矛盾がむき出しになってしまうのです。

ならば、「2.」と「1.」の条件を満たさない問題には、具体的にどのような
ものがあるのでしょうか?
たとえば、素粒子の振る舞いとかがそうです。
それから、黒体の熱輻射の問題もそうです。

と言われると、あることに気付くでしょう。
そう、これらは、いずれも量子論が幅をきかせている分野です。
このことから、量子論は、『反作用を及ぼしてくるもの』の影響が考慮されない
という、マックスウェル電磁気学の致命的欠陥をごまかすために考案された周転
円的ボロ隠し理論にすぎないことが見えてくるのではないかと思います。
また、このことから逆に、『反作用を及ぼしてくるもの』の影響が考慮される電
磁気学理論では、量子論的な現象が(量子論なしで)説明できることに、気付か
れると思います。

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91.弁証法的唯物論の呪縛
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『反作用を及ぼしてくるもの』(物体B)の影響が考慮されないことは、マック
スウェル電磁気学の事実との矛盾を示すものです。
ですから、これをもって反証された、と言うべきでしょう。

ところが、従来の物理学者たちは、そうせず、「1.」と「2.」のトリックを
用いて、マックスウェル電磁気学のボロを隠してきました。
つまり、マックスウェル電磁気学のボロが出ない問題ばかりを宣伝することによ
って、矛盾があることを隠蔽してきたのです。
そして、隠蔽しきれない問題については、量子論という別の学説を持ち出してく
ることによって、話を別の方向へ逸らし、巧みに批判をかわしてきたのです。
要するに、マックスウェル電磁気学や近接作用の間違いを、死んでも認めたくな
かったわけですね。

ある理論が事実と矛盾していることが明らかになった場合は、その理論は、捨て
去られるか、改良もしくは再構築されるのが普通です。
ところが、彼らは、そうせず、逆に、量子論というさらに大きな矛盾を含んだ理
論を持ち出すことによって、物理学を発展させたふりをしているのです。

同じことが、相対論にも言えます。
マイケルソン・モーレーの実験などは、近接作用の矛盾を証明するもののはずな
のに、そうせず、相対論というさらに大きな矛盾を含んだ理論を持ちだすことに
よって、物理学を発展させたふりをしているのです。

このように、近代以降の物理学は、まさに、矛盾を原動力にして発展し続けてき
たのです。

こうした展開は、まさに『弁証法的唯物論』を彷彿とさせるものです。
弁証法的唯物論では、この世の全ての本質は物質であり、物質は、つねにその内
部矛盾を原動力として運動・発展していく…としています。

ちなみに、相対論と量子論の分野で主唱者の一人となったアインシュタインは、
『唯物論者』だったと言われています。
このことと、彼の物理理論とから、彼は『弁証法的唯物論』の信者だった可能性
が極めて高いと言えるのです。

ちなみに、『弁証法的唯物論』は、『マルクス主義』の中心的教義の一つです。
このことから、相対論や量子論は、『文化マルキシズム』である可能性が極めて
高いと言えるのです。
また、それがわかると、小学生でもわかる矛盾を含んだ理論が、なぜ、かくも熱
狂的に支持されるのかも、説明できてしまうのです。

実を言うと、相対論や量子論を盲信する物理学者や宇宙論者には、『(文化)マ
ルキスト』が非常に多いのです。
そういえば、日本のある有名な相対論的宇宙論者(TVや新聞などメディアによ
く登場してくる宇宙学者です)は、「ピカソで平和」などと主張していました。
ちなみに、ピカソは「芸術は革命の武器」と考えていた人です。
こうしてみると、彼らがどんな人たちか?、そして、彼らの信奉する科学理論が
どういう類のものであるか?、もうおわかりでしょう。

矛盾を尊ぶ思想偏執狂たちが、自分たちの間違いを認めるわけがありません。
そのことは、拉致問題一つ見てもわかると思います。

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