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●第69回 第3章・力線の理論(その37)

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当メールマガジンを御購読いただき、誠にありがとうございます。

今回と次回は、『第3章・力線の理論』のまとめを兼ねた話をします。
一部、第1章の内容と重複するところもありますが、どうか御了承願います。

なお、このメルマガは等幅フォントで御覧下さい。

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104.速度と電磁気現象
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この章では、従来、相対論的効果とされてきた現象のうち、運動が関係してくる
現象の多くが、電磁気現象として説明できることを示しました。
このようなことが可能なのは、『力線の理論』が、運動の問題を扱える理論だか
らです。
これまでにも何度も申し上げてきたように、『力線の理論』の式には、運動を表
す項、すなわち、速度の項があります。
だからこそ、運動の問題を扱えるわけです。

これに対して、マックスウェル方程式には、運動を表す項(=速度の項)があり
ません。
だから、運動の問題がうまく扱えないのです。
このため、マックスウェル方程式を絶対視する立場、すなわち、同方程式を『電
磁気現象における万能・万有の法則』とみなすような立場をとろうとすると、運
動の問題において、事実との矛盾が生じてしまうのです。
ですから、こうした欠陥をごまかすために、時空をいじくるようなことをしなけ
ればならなくなってくるのです。
相対論は、まさに、こうした欠陥をごまかすために考案された『周転円的理論』
なのです。

そもそも、運動も記述できない方程式を用いて、運動の問題を解こうとすること
自体、的はずれな行為と言えます。
それ故、そのような方程式は、電磁気現象の最も基本となる法則としては、ふさ
わしいものとは言えないはずです。
やはり、運動を記述できる『力線の理論』の式こそが、それにふさわしいものと
言えるのです。

ところが、従来の科学者(物理学者)たちは、あくまで、マックスウェル方程式
を絶対視する立場をとってきました。
なぜ、彼らは、そこまで固執し続けるのでしょうのでしょうか?

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105.速度と物理法則
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それは、彼らが、
「力に関する物理の基本法則に、速度の項が入ってはいけない」
という考え方に取り憑かれているからです。
これは、言い換えると、
「物理法則に、速度は関係しない」
ということです。

では、なぜ、そのような考え方に取り憑かるのでしょうか?
どこに、そんな根拠があるのでしょうか?

その唯一の根拠は、それまで発見されていた力学の法則に、速度が関わってくる
ものが無かったことです。

たとえば、ニュートンの『万有引力の法則』では、速度は関係しませんよね。
『動摩擦力』も、そうです。
こうしたことから、「物理法則に速度は無用!」という常識(?)が、いつの間
にか定着してしまったのです。

しかしながら、それまでに発見されていた法則に速度の項が含まれていなかった
からといって、「物理法則に速度は無用!」などと決めつけるのは、あまりにも
強引で乱暴な論理と言わざるを得ません。

こうした常識(?)に固執する人たちにとって幸運だったのは、導線に電流が流
れると(その周囲に)磁気が生じる現象において、そう信じ込ませることが容易
であったことです。( rot {H} = {j} と記述される現象。)
電流は、本当は電荷の流れなのですが、これは直接、肉眼で見ることはできませ
ん。
このため、電荷の流れ=運動というイメージがわかず、速度という概念の重要性
も認識できないのです。

しかし、(運動が関わってくる)電磁誘導や、ローレンツ力といった現象は、や
はり、運動という概念を無視するわけにはいかないことを示しています。

さらに、相対論という周転円的理論に速度の項が含まれていることは、「物理法
則に速度は無用!」という彼ら自身の論理の矛盾・支離滅裂さをハッキリと示す
ものです。

それならば、最初から『電磁気法則には速度の項が含まれている』としても、一
向にかまわないはずです。
実際、その方が、多くの現象について合理的な説明が可能になるのですから…。

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106.思想偏執狂
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しかしながら、現代の多くの科学者たちは、「電磁気法則に速度は無用!」とい
う考えに固執し続けています。
ここまでくると、もはや『科学』と呼べるようなものではなく、ただの『思想』
です。
実は、これが相対論人気の正体なのです。
相対論が熱狂的に支持される最大の理由は、それが『科学』というより『思想』
に極めて近いものだからなのです。

『思想』なんてものは、悪く言えば、思い込みの世界、頭の中だけの世界です。
そこでは、事実は全て自分たちの都合のいいように解釈されてしまうのです。

『思想』に取り憑かれた人たちを見て下さい。
彼らは非常に感情的で攻撃的です。
自分たちと異質な者は生かしてはおけない人たちなのです。
掲示板等で、デマをまき散らしたり、誹謗中傷、いやがらせをするぐらいは、朝
飯前。
その気になれば、人をさらっていったり、殺したりするぐらい平気でやる連中な
のです。

彼らは、とても宣伝好きです。
巧みな話術で、多くの人たちを惑わします。
屁理屈が達者で、こじつけ上手。
何かに便乗するのも、お手のものです。

言うことが二転三転する、捏造、誇張、歪曲、隠蔽、揚げ足取り、挑発、牽制、
脅し、煽動、…
彼らの世界では、こんなことは、毎度おなじみの出来事なのです。

宣伝や勧誘に積極的なので、一見、社交的に見えるかもしれませんが、根は全く
閉鎖的で排他的なのです。
異論・反論は絶対に許さない。
自分たちのことは棚に上げ、ひたすら人のことを攻撃する…
そこはまさに『偏執狂』の世界なのです。

実を言うと、オウム真理教も宗教団体を装った『思想集団』だったのです。
だとすれば、あのような凶行も理解できるでしょう。
もっとも、世の思想偏執狂たちは、そう呼ばずに「カルト」などと呼んでいます
が…
思想のイメージが悪くなる(=自分たちのイメージが悪くなる)のを恐れて、そ
のような別の呼び方をするのです。
もっとも、カルトも思想なのですが…
というか、宗教は思想の一種なのです。
事実、宗教の教祖たちには、生前、思想家として活動していた人が多いのです。
ですから、思想と宗教を正反対なものとするのは、完全な間違いです。

ちなみに、思想を支持するということは、その正当性や有用性を信じるというこ
とに他なりません。
つまり、思想も宗教と同じく、「信じる・信じない」の世界なのです。
『熱狂』という点でも、思想と宗教(さらには芸術)は全く共通しています。

したがって、科学が思想的な面を強めるとどうなるか、わかるでしょう。
もっとも、思想的だからこそ、相対論は、多方面から絶大な支持を得ているので
す。

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107.思想からの独立
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ここで、念のため、二つほどお断りしておきたいことがあります。

一つ目は、思想というものを絶対悪とみなしてしまうのも、これまた間違いであ
ることです。
むしろ知っておかなければならないのは、思想は人が造ったもの(=偶像)であ
ること、そしてまた、人を陶酔・熱狂させるものであることです。

二つ目は、科学もまた思想の一種であることです。
科学から思想的な要素を完全に排除することはできません。
なぜなら、科学は、一つのものの見方・考え方だからです。

とはいえ、思想的な面が強まると、上述のように、偏執狂的な世界になってしま
うのも事実です。

非常に困るのは、今の40代から60代ぐらいの人たち(=実社会において最も
権力ある地位に就いている人たち)に、たとえばマルクスとかに(わけもわから
ず)夢中になったことがある『思想偏執狂』型の人間が少なくないことです。

そして、さらに困るのは、象牙の塔も、メディアも、思想偏執狂たちの『たまり
場』と化してしまっていることです。

残念ながら、仮想力線電磁気学は、こうした人たちの好みに合う科学理論ではあ
りません。
仮想力線電磁気学では、『思想』よりも『事実』を重んじます。
ですから、当然、「電磁気法則に速度は無用!」という思想(≠事実)は退けら
れることになります。
これにより、ファラデーが考案・提唱した『力線の理論』の考え方を継承するこ
とが可能になったわけです。
その結果、マックスウェル方程式では説明不可能な現象を、時空をいじくったり
することなく、電磁気現象として説明できる理論となったのです。

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