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 N┃→          仮想力線電磁気学
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●第59回 第3章・力線の理論(その27)

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今回は、ローレンツ力が天体の運動に与える影響について、より応用的な話をし
ます。

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77.無視された電磁気作用
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前回までに、ローレンツ力の作用を考慮することによって、惑星の自転や地磁気
のみならず、従来は相対論によってしか説明できなかった『近日点移動』までが
説明できることを示しました。

その『ローレンツ力』ですが、『力線の理論』では、この力を説明できます。
しかしながら、マックスウェル方程式では、説明できません。

一方、相対論は、マックスウェル方程式を電磁気学における万能・万有の方程式
とみなして構築された理論です。
ということは、相対論では、ローレンツ力という電磁気現象が無視されているこ
とになります。
別の言い方をするならば、ローレンツ力が電磁気現象とはみなされていない、と
いうことです。
このため、本来ならローレンツ力という電磁気作用によって説明されるべき現象
が、『時空のいじくり』によって説明されてしまっているのです。

これは逆に考えると、ローレンツ力という『マックスウェル方程式では説明でき
な電磁気作用』を考慮すれば、相対論的効果は電磁気現象として説明できてしま
う…ということになります。
現に、近日点移動は、ローレンツ力の作用によって説明できるのです。

ならば、マックスウェル方程式では説明できない力、すなわち、ローレンツ力な
どの作用を考えれば、水星の近日点移動以外にも、これまで相対論的宇宙論によ
って説明されてきたことが、ことごとく電磁気現象として説明できてしまうので
はないでしょうか?
実は、そうした理論が既に存在するのです。
それが、次に述べる『プラズマ宇宙論』です。

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78.プラズマ宇宙論
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プラズマ宇宙論は、重力だけでなく、電気や磁気の作用も考慮に入れる宇宙論で
す。
これは、宇宙の物質の9割以上がプラズマであるという事実に基づいています。

プラズマ宇宙論では、宇宙における様々な問題が説明できます。
それも、太陽のプロミネンスから、渦巻き銀河、さらには、宇宙の大規模構造ま
で、宇宙における様々なスケールの問題を統一的に説明できるのです。

相対論的宇宙論では、理論と観測事実との矛盾を解消するために、たとえば『ダ
ーク・マター』とか『ブラック・ホール』といったものの存在が、恣意的に、御
都合主義的にでっち上げられます。
これらは、直接、観測・検証できない(故に反証もできない)概念です。
プラズマ宇宙論では、このような怪しげなものの存在を仮定しなくても、宇宙の
現象が電磁気現象として合理的に説明できるのです。

さらに、宇宙の様々な構造について、プラズマ宇宙論では、天体間の力の釣り合
いだけでなく、それが出来上がった課程までもが説明できるのです。
これに対し、重力しか考えない相対論的宇宙論では、『ダーク・マター』や『ブ
ラック・ホール』などによって、力の釣り合いは何とか説明できますが、そのよ
うな「奇跡的」とも言えるバランス構造がどのようにして出来上がったのか?、
ということについては未だに説明できていません。
つまり、今現在の状況は説明できるが、過去の経緯については説明できないので
す。
こうしてみると、プラズマ宇宙論の方が優れた理論であることが、おわかりいた
だけるでしょう。

検証という観点から見ても、プラズマ宇宙論の優位性は明白です。
相対論的宇宙論の現象は、重力の非常に大きな場面、つまり、宇宙という極めて
スケールの大きい場所(=直接的検証の難しい場所)でしか検証できません。
これに対し、プラズマ宇宙論では、実験室のサイズにスケール・ダウンして、そ
の現象を検証することが可能なのです。

このように、プラズマ宇宙論には多くの利点があるのです。
そして、従来、相対論的宇宙論によって説明されてきた現象の多くを、否、それ
以上の多くのことを、統一的に説明できるのです。

念のため、お断りしておきますが、プラズマ宇宙論は、仮想力線電磁気学のよう
に『相対論への対案』として提唱されたものではありません。
相対論的効果を考えなくてすむ場面(=重力が大きくない場面)を対象にしたも
のなのです。
にもかかわらず、相対論的宇宙論の聖域を侵しているのは、極めて暗示的だと言
えます。

そのプラズマ宇宙論の基本になっているのが、プラズマ物理学です。
そして、プラズマ物理学において、マックスウェル方程式以上に大きな役割を果
たすのが、ローレンツ力なのです。
このため、『力線の理論』の考え方が導入されています。
それはともかく、プラズマ宇宙論が説明する現象の多くに、ローレンツ力が関わ
っているのです。
このことからも、相対論的効果というものが、実は、ローレンツ力のような電磁
気作用によるものだったことが、おわかりいただけるでしょう。

ちにみに、ローレンツ力を説明できる電磁気学理論は『力線の理論』だけです。
仮想力線電磁気学には、この『力線の理論』の考え方が取り入れられています。

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79.二つのドグマ
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このように、ローレンツ力のような電磁気作用を考慮に入れれば、宇宙における
相対論的効果は全て電磁気現象として説明できてしまうのです。
ところが、こうした考え方は、定説にはなっていません。
その理由は、以下に述べる二つのドグマが、宇宙論さらには物理学や科学の世界
を支配しているからです。

まず一つは、
『マックスウェル方程式を、万能・万有の方程式とみなすドグマ』
です。
このドグマのせいで、ローレンツ力が無視されてしまうのです。
そして、ローレンツ力で説明されるべきことが、相対論によって、時空の問題と
して説明されてしまうのです。

もう一つのドグマは、
『宇宙で働く力は、重力だけである…とするドグマ』
です。
この何の根拠もないドグマのせいで、宇宙における電磁気作用が無視されてしま
うのです。
そして、電磁気現象として説明されるべきことが、これまた相対論によって、時
空の問題として説明されてしまうのです。

こうした二つの頑ななドグマによって、相対論的宇宙論の人気や支持率は維持さ
れているのです!

世の中には、静電気や磁石を用いたマジックを「超能力!」などとほざく人たち
がおり、また、それに騙される人たちがいます。
ならば、相対論的宇宙論に固執する人たちは、どうでしょうか?

宇宙の真の姿を知るためには、やはり、ここで述べた二つのドグマを捨て去らね
ばならないのです。

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