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 N┃→          仮想力線電磁気学
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●第23回 第2章・定説の問題点(その1)

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今回から、『第2章・定説の問題点』に入ります。
今回は『光』に関する問題です。

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1.相対論は光を否定する?
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特殊相対性理論によれば、(相対)速度が上がるにつれて、長さは縮み、時計は
遅れ、質量が増していきます。
そして、光速度においては、長さはゼロになり、時計(時間の進行)は止まり、
質量は無限大になります。
これが、相対論から導かれる理論的結論です。

ところが、世の中には、これとは一致しないものがあります。
それは『光』です。

光の速度は、光速度です(当たり前?)。
ところが、光には『波長』という長さの概念があります。
もし、光速度で長さがゼロになるのなら、『波長』という概念は有り得ないはず
です。
ついでながら、よく使われる『光線』という言葉も、長さと関係ある概念です。

また、光は、進むにつれて、強度が下がっていきます。
これは、時間的な変化をしている証拠であり、そこに時間経過がある証拠です。
もし、時間の進行が止まってしまうのなら、こんなことは起こらないはずです。

このように、相対論によれば、光は存在し得ないことになってしまうのです。
こうした問題を矛盾無く説明するためには、いろいろと『苦しい言い訳』が必要
になることでしょう。
相対論のように、時空をいじくることをすると、必ず、こうした問題が生じるも
のです。

これに対し、仮想力線電磁気学では、時空をいじくりません。
そこでは、ガリレイ変換が成り立ちます。
このため、その種の『苦しい言い訳』は、一切不要なのです。

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2.光量子仮説も光を否定する?
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今度は、『光量子仮説』に目を向けてみましょう。
光量子仮説によれば、エネルギーの授受は、瞬間的に行われることになっていま
す。
つまり、所要時間がゼロです。
だとすれば、光は長さという概念を持ち得ないことになります。
長さがあると、どうしても『時間』がかかってしまうからです。
ところが、光には、上でも述べたように、波長という長さの概念があります。

こうした問題を矛盾無く説明するためには、またまた、いろいろと『苦しい言い
訳』が必要になることでしょう。

これに対し、仮想力線電磁気学では、光量子(光子)という粒子の存在自体を認
めていません。
というよりも、認める必要がないのです。
ですから、このような問題に悩まされることもありません。

仮想力線電磁気学では、従来、『光の粒子性』によって説明されてきたことは、
『電磁気作用の遠隔作用性』によって説明されます。
このことは、『ウィーンの輻射の式』がどのようにして導かれたのか?、という
ことを調べれば、理解できることです。

また、『光の波動性』は『電磁気作用の疑似近接作用性』と説明されます。

どちらも、詳しくは、第4章で説明します。

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3.ちょっと脱線
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さて、おしまいに、物理学からは少し脱線した話をしましょう。

上で述べた相対論と光量子仮説は、20世紀の物理学の二大原点となった理論と
言えましょう。
さて、この両者には、ある共通点があります。
それは、どちらも『光』に関する理論であるということです。
そして、『光』といえば、忘れてはならないことがあります。

それは、西洋文化、特に西洋のキリスト教文化において、『光』は『美』や『正
義』や『真理』や『神』を象徴するものであったことです!

もちろん、このことは、相対論や光量子仮説の矛盾を指摘するものではありませ
ん。
ですが、20世紀という混乱の時代に、これらの不可解な理論が、なぜ、かくも
熱狂的に支持されるようになったのか?、という理由を知ろうとする上で、無視
できない問題だと思います。

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