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 N┃→       仮想力線電磁気学
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●反エコ(環境)ファッショ特集 号外

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前回同様、他のメルマガ(サマータイム制導入に反対する)の流用
記事での代用です。
体調が戻るまで、どうか御了承願います。


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-.改めて福島第一原発事故の本当の原因
  を考える <13>
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 今回も前半では、前回の続きとして、これ(↑)をテーマにした
 いと思います。
 まずは、毎回示している重要点を復習してきたいと思います。

 まずは、事故が起きた本当の原因として、以下の三つですね。

 (1)自然災害の想定が低すぎた。

 (2)想定越えという事態を考えていなかった。故に、想定越
    えという事態に対する備えが全く不十分であった。

 (3)事故が起きた時のことを考えていなかった。故に、事故
    への対処がなっていなかった。

 それから、(1)の原因となった「日本の地(震)学」の未熟さ
 を示す証拠として、以下の三つです。

 (A)「日本の地(震)学」者たちは、実は、地下のひずみの
    たまりを把握していない。

 (B)「日本の地(震)学」者たちは、実は、連動のメカニズ
    ムを解明できていない。

 (C)「日本の地(震)学」者たちは、実は、アウターライズ
    地震のメカニズムも解明できていない。

 以上のことを思い出していただいた上で、前回の話の続きを述べ
 ていきたいと思います。


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-.震災前のトンデモ想定すら示せないイ
  ンチキぶり
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 まずは、一見関係のないような話から。
 IPCCは、地球がどのくらい温暖化していくのか?ということ
 について、複数の予測をしていましたよね。
 ま、日本では、そのうちの最大のものしか国民に教えられていま
 せんけどね。
 でも、他の国々(特に先進国)は、そのうちの中間のものを採用
 している場合が多いようです。
 やっぱ、日本は秘密主義の国。
 今更、何が「秘密保護、反対!」なのか?

 それはともかく、世の中、上には上がいるもので、IPCCの最
 大のものよりも更に上をいく温暖化を予測していた「専門家」た
 ちがいるのです。
 確か、IPCCの予測で最大のものは6度台だったと思いますが、
 彼らは、なんと、10度以上という予測をしていたのです。
 さすがの山本弘(@と学会)も、これについてはトンデモ呼ばわ
 りしていましたが…。
 とにかく、そういうトンデモ予測が存在していたのです。

 さて、では、なぜ、こんな一見関係のなさそうな話をしたのかと
 いうと、「東日本大震災について、同じようなトンデモ予測をし
 た人はいなかったのか?」と問いたいからです。
 つまり、「当時の地震学の常識から得られた「想定」をはるかに
 超えるトンデモ想定を唱えていた人はいなかったのか?」と問い
 たいわけです。

 そういう人がいても不思議ではないですよね。
 ま、学会や世間に受け入れられたかどうかは別として、そういう
 トンデモさんがいてもよかったはずです。
 で、そういう人、いなかったのでしょうか?

 全く奇妙なことに、マスゴミは、震災前(原発事故前)にトンデ
 モ想定を唱えていた人物について報じません。
 何でだろう?

 それは、そんな人はいなかったからではありませんか?
 いなかった人のことを報じることはできないでしょうからね。

 で、もし、いなかったのだとしたら、やはり、想定のことで東電
 の責任を問うことはできないでしょう。
 想定越え(巨大津波)は、いわゆる「トンデモさん」でさえ、予
 想だにしなかったことなのですから。

 ま、トンデモ想定は、科学とは言えませんけどね。
 ですが、トンデモ想定が無かったことは、非科学においてさえ、
 東電叩きが不当であることを証明するものです。
 つまり、東電叩きはトンデモ以下ってことなのですよ。

 日本はトンデモ以下の国になってしまったのです。
 つまりは、ドウデモの国。
 ならば、愛国心が薄れていくのも当然のことでしょう。


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-.検察審査会はトンデモ以下
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 ところが、検察審査会とやらは、ある一人の(旧)経営者につい
 てなのですが、不起訴は不当だぁ!とほざいたそうです。
 何でも、想定をできるだけ低くしようとしたからだそうです。

 ですが、福島第一原発の想定が、当時の定説から導かれる想定を
 満たしていたことは事実なのです。
 ですから、できるだけ低くしようとしたのが事実であっても、落
 ち度は全く無かったと言わざるを得ないのです。
 検察審査会の主張は、全く虚しい、単なる感情論以外の何物でも
 ありません。

 そもそも、その経営者が低くしようとした前の想定なら、事故は
 防げたのか?
 その経営者が低くしなければ、想定は事故を防ぐのに十分なもの
 になっていたのか?
 そうでないのなら、検察審査会の主張は、相対性を悪用しただけ
 のまやかしでしかないでしょう。

 検察審査会の主張を聞いていると、やはり、学者庇いの傾向が感
 じられますね。
 「学者の言う通りにしていれば、事故は防げたのだ!」と言いた
 げな…。
 ですが、事実は全く異なります。
 検察審査会は、B層市民の集まりなのではないか?

 要するに、検察審査会もまたトンデモ以下ってことです。
 トンデモさんでさえ予測できなかったことを「予測できた」と言
 いたげな態度をとっているのですから、これはトンデモ以下でし
 ょう。
 こんなものは税金の無駄遣いでしかありません。


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-.科学的事実と歴史的事実
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 確かに、東電の想定(が十分なものであるとする論)は、科学的
 事実ではありませんでした。
 しかし、震災前までは、科学的事実だったのです。
 そして、それが歴史的事実なのです。
 ですから、たとえ科学が大嫌いな人でも、それが歴史的事実であ
 る以上、東電の想定が震災前までの科学的事実であったことを認
 めなければならないのです。
 つまり、ゴリッゴリの文系人間であったとしても、東電の想定が
 当時の科学的事実であったことを否定することは許されないので
 す。
 ですから、東電を攻撃するマスゴミや政治家どもの行為は、全く
 正当化できない非道行為にしかならないのです。

 今となっては科学的事実ではないことを理由に東電を攻撃するの
 は卑怯です。
 当時は科学的事実だったのですから。
 しかも、トンデモ想定すら存在しなかったのです。
 したがって、非科学をもってしてさえも、東電を非難することは
 (少なくとも想定越えに関しては)できない(正当化できない)
 のです。

 東電叩きは、かつて欧州で行われたという魔女狩りレベルの行為
 でしかないのです。
 欧米の猿真似ばかりしているうちに、欧州のオカルト文化にすっ
 かり染まってしまったみたいですねぇ、ニッポン人は。
 少しは「恥の文化」というものの価値を見直してみてはいかがで
 しょう?

 そういう先祖帰りは嫌ですか?
 やっぱ、欧州のオカルト文化がいいですか?
 だとしたら、あんたら、一体、何人?

                      (次回に続く)


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-.人殺しのニセ科学=『おしめり気象学』
  を斬る!<5>
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 さて、ここからは、後半の、人殺しのニセ科学=『おしめり気象
 学』を斬る話です。

 集中豪雨などのような「異常気象」を、「湿った空気」論によっ
 て説明することは、物理的に不可能なのです。
 エントロピーの法則のような全くポピュラーな(物質の)法則を
 無視しなければならないのですから。
 そんなものが成立可能なのは、マンガや(CG)アニメやコンピ
 ューター・ゲームの世界だけです。
 いくらマンガやアニメやコンピューター・ゲームが好きだからと
 いって、そういう空想の世界でしか通用しないことを科学の世界
 に持ち込むのは、正気の沙汰とはとても言えないことではありま
 せんか?

 実際、『おしめり気象学』は、オカルト(疑似)科学なのです。
 今回は、そのことがよくわかる話をしたいと思います。


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-.「湿った空気」の定義も言えないイン
  チキぶり
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 まず呆れさせられるのは、「湿った空気」の定義を言わないこと
 です。
 言えないんですよね〜、実は。
 なぜなら、定義が無いからです。
 無いものは言えんでしょう。

 そう、なんと、気象屋どもは、定義も無い言葉を振り回している
 わけですよ。
 こんな酷い科学があるでしょうか?(「ここにある」ってか。)

 「湿った」というだけでは、何のことだか、さっぱり、わかりま
 せん。
 「H2Oを含む」という意味なのか?
 だとしたら、H2Oをどれくらい含む場合を言うのか?
 返答はありません。

 H2Oを全く含まない空気というものは、少なくとも日本では滅多
 にないものです。
 ならば、その定量的な定義をきちんと述べるべきでしょう。
 なのに、返答はない。
 何でだろう?

 H2Oを含んでいるだけでは「湿っ」ていることにはならないのか?
 飽和状態、すなわち、水蒸気(気体)だったH2Oが凝結して雲が
 発生してしまっている場合を言うのか?

 それとも、雲を発生させられる能力を有する空気のことを言うの
 か?
 雲が発生していなくても、冷やされれば、雲が発生します。
 でも、そうなると、ほとんどの空気が「湿った空気」ということ
 になってしまうのではないかぁ?

 高気圧・低気圧や寒気・暖気のような『周囲との相対性』という
 ことでもない。
 ならば、どういう意味なのか?

 このように、「湿った空気」の定義は、全く曖昧なのです。
 定義が全く曖昧なものによって、現象が(科学的に)説明できる
 と思いますか?
 普通の人なら(でなくても?)、答えは「ノー」でしょう。

 もしかすると、文系(特に文学系)の人たちにとっては、「湿っ
 た空気」という「言語」表現は、「明瞭」な表現なのかもしれま
 せん。
 ですが、理系人間にとっては、「湿った空気」は、全く「意味不
 明」なものなのです。
 無定義、空定義と言ってもいいほどです。

 言語明瞭、意味不明。
 政治に関心のある人なら、この言葉に聞き覚えがあるはずです。


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-.「言語明瞭、意味不明」な言葉を振り
  回す竹下チルドレンたち
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 そう、竹下総理(注:既に故人。)です。
 この人物こそ、日本の科学(に限ったことではないのですけれ
 どね。)をダメにする政治の開祖的人物なのです。

 竹下といえば、田中(角栄)派を乗っ取って、つまり、主人を裏
 切って、自分の派閥(竹下派)をつくった人物です。
 竹下派は、長年、最大の派閥だったのであり、日本の政治を支配
 してきました。(注:派閥の名称は、何度も変わっています。念
 のため。)
 つまり、日本の全てをダメにしてきた派閥なのです。
 実際、政策といえば、利権優先と、ポピュリズム(俗受け狙い政
 治)と、欧米猿真似(裏を返せば、非日・無日・辱日)だけ。
 利権優先だから、米国にも、北東アジアにも、八方美人的にベッ
 タリ。(だから、拉致問題など、二の次、三の次。)
 国民の所得を増やしもせずに、欧米の猿真似して、休日をバカみ
 たいに増やして景気刺激策を気取る有様。
 ゆとりの教育や、過激な性教育にも、極めて好意的。
 「環境」の利権化にも積極的。
 消費税の導入および率上げにも積極的。
 挙げ句の果ては、バブルとその崩壊を招いて、日本経済をボロボ
 ロ状態にしました。
 バカなのか、悪党なのか、よくわからない、今時の政治の始祖的
 存在なのです。

 「社会のため」などというキレイゴトを振り回して、科学への干
 渉(無論、利権のため。)を正当化し始めたのも、竹下派です。
 その教祖たる竹下(総理)のことをマスコミが皮肉る際に用いた
 のが、「言語明瞭、意味不明」だったのです。
 実際そうだったからでしょう。

 で、今の気象屋どもは、「湿った空気」などという「言語明瞭、
 意味不明」なことばを振り回しているのです。
 ということは、今の気象屋どもは『竹下チルドレン』ってことで
 しょう。

 おそらく、彼らの多くは、その自覚は無いでしょうけれどね。
 でも、傍目の者から見れば、彼らは全くの「竹下チルドレン」で
 す。
 自分が誰かの傀儡であることも知らない人たちなわけです。
 ある意味、可哀想な連中です。

 教養ある人たちに言わせると、こういう連中は、軽蔑するより、
 哀れんだ方がいいとのことです。
 ですが、彼らが社会に与える影響の大きさを考えると、哀れんで
 いるだけでは駄目なはずです。
 竹下チルドレンは、改心しない限り、社会的に抹殺しなければな
 らない存在です。

 余談ですが、竹下が(生前)最も可愛がっていたのが、小泉純一
 郎です。
 だからこそ、小泉は総理になれたのですよ。
 郵政族の橋本が総理の時に、郵政民営化論者の小泉が入閣できた
 のも、竹下のおかげです。(橋本は竹下の傀儡だった。)
 小泉政治の原型は、実は、竹下政治だったのです。
 マスゴミは小泉が竹下派(橋本派)を懲らしめたかのように報じ
 たことがありましたが、それは全くのデタラメで、実際には、竹
 下の寵愛を受けた小泉が、そのことにものを言わせて、好き勝手
 なことをしたというだけのことなのです。
 実際、郵政民営化以外のことでは、何の対立も無かったではあり
 ませんか。(そもそも、竹下派の全員が郵政族だったわけではな
 かったはず。)
 特に環境(利権)大好きという点では、完全に意気投合してまし
 たでしょう。
 そんなもんです。

 ついでに、もう一つ余談をすると、今の総理の安倍が総理になれ
 たのも、竹下派のおかげです。
 何しろ、両家の関係は、安倍の親の代からのものなのですからね。
 だから、私は、安倍には全く「期待」できないのです。
 実際、だんだんソックリになってきたではありませんか。
 確かに、軍事や外交では対照的なところがありますが、その他の
 ことでは、ほとんど同じです。
 安倍が軍事や外交で持論を貫こうとすればするほど、その他のこ
 とでは竹下派に譲らなくてはならなくなるはずです。
 ですから、(少なくとも)科学への干渉や、環境ファッショとい
 ったことが、どんどん酷くなる一方になる可能性が大なのです。
 実際、そうなってきているのですからね。
 地球温暖化説や『おしめり気象学』などへの偏執は、その現れで
 す。

 ついでに、余談をもう一丁。
 右からも左からも叩かれる小沢一郎も、元は竹下派に属していま
 した。
 それでも竹下派のことが気にならないですか?


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-.「大気の状態が不安定」の真相は「大
  気の状態は不明」
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 話を自然科学(気象学)に戻しましょう。

 既に指摘したように、今時の気象屋どもは、「湿った空気」とい
 う「言語明瞭、意味不明」な空定義語を振り回すのが大好きです。
 で、もう一つ、そういうのがあるのです。
 それは、「大気の状態が不安定」です。

 これも、「湿った空気」と同じくらい、よく耳にする表現です。
 で、「湿った空気」同様、これも、文系の人たちにとっては「明
 瞭」な「言語」なのかもしれませんが、理系人間にとっては「意
 味不明」な言葉なのです。

 「状態」って、具体的に何のことなのだ?
 これでは、何のことだか、さっぱりわからんですよ。
 (大気の)温度のことなのか?
 それとも、湿度のことなのか?
 それとも、位置や運動のことなのか? 
 それとも、大気に含まれるH2Oの相(気相、液相、固相)のこと
 なのか?
 これまた、返答なしです。

 つまり、これまた、空定義なわけですよ。
 そんなことばを振り回しているわけです、気象屋どもは。
 やってて恥ずかしくないんすかぁ?

 振り回す言葉の定義からして中身カラッポだから、反証されるこ
 ともないのでしょう。
 まとな専門家(学者)は、そんなもん、相手にもしませんからね。
 それをいいことに、気象屋どもは、そういう言葉を振り回すわけ
 です。

 一体、「大気の状態が不安定」とは、どういうことなのか?
 それは、実は、「大気の状態は不明」ってことなのです。
 何しろ、彼らは、空定義の言葉を振り回すような連中ですよ。
 そんな連中に、大気の状態のことなど、わかるわけがないでしょ
 う。
 実際、彼らが「大気の状態が不安定」という言葉を振り回す時は、
 予報が曖昧なものになる傾向が見られます。
 また、外れることも珍しくありません。


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-.具体性が無いのはサヨクの特徴
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 「状態」という言葉を振り回すのなら、それが具体的に何を指す
 のか、答えるべきです。
 それができないのなら、ただのホラフキでしかありません。

 具体性がないという点では、「湿った空気」も同じです。
 既に説明したように、「湿った」というだけでは、自然科学的に
 は、何のことだかわからないのです。
 つまり、具体性に全く欠けるのです。

 ちなみに、具体性が無いというのは、サヨクの特徴です。
 こうしてみると、「大気の状態が不安定」も、「湿った空気」も、
 サヨクの造語表現であることがわかるでしょう。
 しかも、どちらも地球温暖化説という赤色ニセ科学にこじつける
 ための話術なのですから、間違いなくサヨクの造語表現です。

 どんなに正体を隠しても、やはり隠しきれないものです。
 哀れなのは、サヨクの操り人形になって、このような造語表現を
 振り回している気象屋どもです。
 彼らは、自分が操り人形にされていることに気付かない。
 それとも、彼らもまた「同志」なのか?


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-.ハイブリッドで運動エネルギー出現!?
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 それはともかく、この二つの空定義概念(すなわち、「湿った空
 気」と「大気の状態が不安定」)は、実は、組み合わせると、物
 理的にあり得ない超常現象(?笑)の説明を可能にしてくれるも
 のなのです。
 なんと、運動エネルギーが出現するというのです。
 その手口をご説明いたしましょう。

 何度も言っていることですが、「湿った空気」に、大気を運動さ
 せる能力はありません。
 そんな能力があるのなら、(これも前に言ったことですが)「湿
 った空気」を利用した発電が可能なはずです。
 でも、そんなものは未だ実現していない。
 実現できるわけがない。
 なぜなら、「湿った空気」に、運動エネルギーを生み出す(他の
 形態のエネルギーを運動エネルギーに変換する)能力など無いか
 らです。
 高校の物理や化学の教科書に、「空気に含まれるH2O(水蒸気)
 には、運動エネルギーを生み出す能力がある」なんて、書いてあ
 りましたか?
 なかったでしょう。
 それ(そんな能力など無いということ)が科学的事実なのです。
 ですから、どんなに「湿った空気」が流れ込んでこようとも、ま
 た、流れ込んでくる「空気」がどんなに「湿っ」ていようとも、
 強風や突風や竜巻が生じることは、物理的にあり無いことなので
 す。

 そこで、気象屋どもは、こんな詭弁(というより、完全な屁理屈)
 を展開するのです。

 「『湿った空気』が流れ込んで、『大気の状態が不安定』になる
 ため、強風や突風や竜巻が生ずるのだぁ。」と。

 これ、化学とかに出てくる遷移状態という概念のイメージを悪用
 した騙しです。
 相転移(気相⇔液相⇔固相)や、化学反応などは、遷移状態と言
 われる、不安定な、どっちつかずの状態を経て、進みますよね。
 そのイメージを悪用した騙しなわけです。

 つまり、「湿った空気」の流れ込みにより、「大気の状態」が遷
 移状態のような「不安定」な状態になるから、相転移や化学反応
 などのような出来事、すなわち、「水蒸気のエネルギー」が「大
 気」の運動エネルギーに変換される現象が起きるのだぁ!とほざ
 いているわけです。
 これぞ、二つの「言語明瞭、意味不明」のハイブリッド!
 それも、なまじ知識がある人が騙されやすいニセ科学です。

 もちろん、十分な知識のある人は絶対に騙されないのですがね。
 そもそも、「湿った空気」が流れ込むと「大気の状態が不安定に
 なる」という論理からして、全くの無根拠です。
 H2Oに「大気の状態」を「不安定」にする能力なんか無いのです
 から。

 いや、それ以前に、「湿った空気」も「大気の状態(が不安定)」
 も空定義な概念なのですから、お話にならない。
 そんなものに騙されるのは、なまじ化学などを学校で学んだこと
 のある文系人間ぐらいなものでしょう。


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-.謎を利用するオカルト科学の世界
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 ところで、この騙しには、『謎を利用する』という手口が用いら
 れていますね。
 文系人間にとっても、「不安定」な「状態」というのは、謎めい
 た状態であるはずです。
 どんなものであれ、安定していないものは、はっきりと表現する
 ことはできませんでしょう。

 「不安定」な「状態」という『謎(の状態)』を利用することで、
 超常現象を受け入れさせてしまう。
 「謎だから、そういうこともありかもしれない」という気分にさ
 せることによって、人を惑わす。
 そういう心理トリックなわけですよ、これは。
 そんなもんに引っかかるのは、とっても恥ずかしいことです。
 たとえ文系人間であっても。

 それにしても、『謎』を利用するなんて、全くのオカルト科学で
 すよね、これは。
 そんなものを、みなさんは国から押し付けられているのです。
 国が国民にオカルト教育・オカルト啓蒙をやっているのですよ。
 こんなことが許されていいのでしょうか?
 一体、憲法の何条が、そんな権限を国に与えているのでしょうか?

 「湿った空気」も、「大気の状態が不安定」も、民主党政権の頃
 に定着した赤色表現です。(もっとも、サヨクの「専門家」たち
 の間では、それ以前から用いられていたようですがね。)
 それが、安倍=自民党政権の時代になっても、まだ健在。
 いや、むしろ、以前にも増して酷くなってきているような気さえ
 させられるほどです。
 私が、サヨクを批判しながら、安倍=自民党政権を認めないのは、
 こうした大問題があるからなのです。

                       (次回に続く)


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