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N┃→ 仮想力線電磁気学
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●第114回 第4章・遠隔作用と疑似近接作用(その44)
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当メールマガジンを御購読いただき、誠にありがとうございます。
大変長期に渡り発行せず、申し訳ありませんでした。
また、何度も発行を再開するようなことを言っておいて結局実現できなかったこ
とも、重ねてお詫び申し上げます。
さて、今回から、擬似近接作用の考え方を応用した具体例を取り上げます。
なお、このメルマガは等幅フォントで御覧下さい。
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214.軌跡以外でのアンバランス
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まずは、下図を見て下さい。
[図114・1]
・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・
A☆ ・ ・ □B
・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・
これは、A点の光源(☆)から発せられた光を、B点の受光体(□)で検出しよ
うという実験です。
ちなみに、「・」は、擬似エーテルとなる物質(の実体)を表します。
さて、この図では、「・」の分布が、光源(☆)と受光体(□)とを結ぶ線分A
Bの上下で、対称になっていますね。
この状況ならば、電磁気作用は、上下対称に伝わっていくでしょう。
そのため、エネルギーの伝わり方も、上下対称になるでしょう。
ですから、光源(☆)から受光体(□)方向に発せられた光は、まっすぐ受光体
(□)に到達するように観測されるでしょう。
では、下図のようならば、どうでしょうか?
[図114・2]
・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・
A☆ ・ ・ □B
・ ・・・・・ ・
・ ・・・ ・
「・」の分布が、上下対称になっていませんね。
下部の一部(中央付近)が密になっています。
この場合、光の進み方は、どのように観測されることになるでしょうか?
近接作用説では、光が進もうとする先の領域にある物質(の分布)の影響しか受
けないことになっています。
一方、光源(☆)から受光体(□)方向に発せられた光にとって、自分が進もう
とする先の領域に存在する物質の分布は、図114・1の場合と同じく、上下対
称です。
ですから、光源(☆)から受光体(□)方向に発せられた光は、この場合でも、
まっすぐ受光体(□)に到達するように観測されることになります。
つまり、図114・1の場合において、光の『軌跡』とされるところのものが占
める領域(と同じ領域)の物質(分布)だけが、影響することになるわけです。
具体的に図示すると、下図の「━」の部分です。
[図114・3]
・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・
A☆━━━━━□B
・ ・・・・・ ・
・ ・・・ ・
これに対し、遠隔作用説では、それ以外の領域の物質(の分布)の影響も受ける
ことになっています。
厳密に言えば、全領域です。(ただし、影響の度合いは場所により異なる。)
ですから、「・」の分布が密になっている下部の一部の影響を(も)受けること
になるのです。
そして、結論を先に言ってしまうと、このために、光は下の方へ曲がって進むよ
うに観測されることになるのです。
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215.密ほど非真空的で非遠隔作用的に…
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では、なぜ、下の方へ曲がることになるのでしょうか?
それを理解するためには、まず、「・」の密度が電磁気作用に与える影響を知ら
なくてはなりません。
今回は、そうした影響の一つを、最もわかりやすい例を用いて説明いたしましょ
う。
ここで、以下のような二つの例を考えます。
[図114・4]
(a) C○ ・ ○D
(b) C○・・・○D
ここで、「○」は物体を表します。
(a)と(b)とを比較してみて下さい。
(b)の方が「・」の密度が高くなっていますね。
つまり、(a)の方がより真空的であり、(b)の方がより非真空的です。
そこで、物体Cから物体Dへの電磁気作用の伝わり方を比較するわけです。
ちなみに、この問題における電磁気作用とは、誘導によって生じる電磁気作用の
ことです。
すると、(a)の方が「・」の数が少ないですね。
一個しかありません。
ですから、CからDへ速く伝わります。
より真空的ゆえ、より遠隔作用的に伝わるわけです。
これに対し、(b)の方は「・」の数が多いですね。
それだけ沢山の「・」を経由していかなければならないということです。
このため、CからDへの伝わり方が遅くなるのです。
より非真空的ゆえ、より非遠隔作用的(=近接作用的)に伝わるわけです。
さて、このことは、「・」が、CとDとを結ぶ線分上以外の位置に存在する場合
についても言えることなのです。
擬似エーテルとなる物質は、作用を及ぼしあう物体間を結ぶ線分上に無くても良
いのです。
ですから、下図のような二例の場合、(a)の方が(b)よりも速く伝わること
になるのです。
[図114・5]
・ ・ ・
(a) C○ ○D
・ ・ ・
・・・・・
(b) C○ ○D
・・・・・
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216.アンバランスだと曲がる
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図114・5では、上下対称な「・」の分布の例を考えました。
では、下図のように、上下非対称な分布なら、どうでしょうか?
[図114・6]
・ ・ ・
C○ ○D
・・・・・
上の部分では、速く伝わろうとするでしょう。
これに対し、下の部分では、遅く伝わろうとするでしょう。
そこで今度は、物体Cを光源(☆)に、物体Dを受光体(□)に、それぞれ置き
換えてみます。
[図114・7]
・ ・ ・
A☆ □B
・・・・・
すると、この場合でも、電磁気作用は、上部で速く、下部で遅く伝わろうとする
ことになるでしょう。
その結果、エネルギーも、上部で速く、下部で遅く伝わろうとすることになるわ
けです。
ということは、光が下へ曲がるように観測されるということでしょう。
これは、たとえば車輌の場合、車輪の回転が、左で速く、右で遅いと、右の方へ
曲がるのと同じようなものです。
図114・7の場合は、下部の全体が「・」の密度が高くなっていますが、図1
14・2のように、下部の一部だけ「・」の密度が高くなっている場合でも、そ
の部分で光が下の方へ曲がるように観測されるのです。
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217.天体近くでの光の曲がり
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そこで、図114・2の密度分布のアンバランスを、さらに極端にしてみましょ
う。
[図114・8]
・ ・
・ ・ ・
A☆ □B
■■■
・ ■■■ ・
■■■
・ ・
光の通り道上から、「・」が無くなってしまいましたね。
かなり真空に近い状態です。
ただし、下部の一部に、擬似エーテルとなる物質の密度が極めて高い所がありま
す。
さて、この場合は、どうなるでしょうか?
近接作用説では、光は直進するように観測されることになりますね。
これに対し、遠隔作用説では、「■」のある部分で、光が下の方へ曲がっていく
ように観測されることになるのです。
この説明を聞けば、ある現象を思い出すでしょう。
そう、太陽の近くを通過する光が曲がる現象です。
従来、これは、一般相対性理論が予言する、重力場による空間の曲がりによるも
のだとされてきました。
しかし、遠隔作用では、擬似近説作用の考え方により、電磁気現象として説明で
きるのでです。
重力レンズについても、同様です。
以前、水星の近日点移動も、電磁気現象として説明できることを示しました。
あちらは、太陽磁場を横切る際に誘導されるローレンツ力が原因でしたね。
とにかく、これらのことから、もはや、「空間の曲がり」などという考え方が、
全く不要になることが、おわかりいただけると思います。
一般相対性理論に頼らなければならない理由は、もはや存在しないのです。
* * *
次回も、光の曲がりに関する、さらなる説明をいたします。
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□■ あとがき ■□
久々の最新号、いかがだったでしょうか?
ずっとメルマガ原稿作成から遠ざかっていたので、たぶん出来はかなり悪いとは
思いますが、そのあたりは、どうか御容赦願います。
とにかく、昨年は酷い一年でした。
実は本の出版の話があったのですが、体調不良などで原稿が作成できず、出版社
様の期待を見事に裏切ってしまいました。
たぶん、これではもう破談でしょう。 (T_T)
今年は、まともな年であってほしいものです。
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